取鍋精錬

取鍋精錬

取鍋精錬

作り込み時の品質管理 成分の管理

(1)主成分の狭幅管理

取鍋精錬によって従来よりも狭い範囲の成分のコントロールが可能になり、鋼材の機械的性質のバラツキが小さく、焼入性は安定化します。

  取鍋精錬狭幅
コントロール
適用可能な上限
C ±0.01% ≦0.55
Si ±0.02% ≦0.50
Mn ±0.03% ≦0.90
±0.04% 0.91~1.50
Cr ±0.02% ≦1.20
Mo ±0.01% ≦0.50

(例)SCM415のジョミニー値のバラツキ

(2)不純物の低減

溶銑予備処理、転炉吹錬、取鍋精錬の組み合わせにより極低P、S鋼(≦0.005%)の製造、および極低Ti(≦10ppm)の製造が可能であり、製品の疲労特性改善に有効です。

不純物の低減 グラフ

(3)ガス成分の低減(酸素、窒素)

高い清浄度を要求される鋼材については取鍋精錬により鋼中酸素を低減した極低酸素鋼(≦7ppm)の製造が可能です。また、鋼材の機械的性質に大きく影響を及ぼす窒素についても低減が可能で、被削性の改善、地疵欠陥の低減が図れます。

(例)SUJ-2の酸素レベル グラフ

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