株式会社コベルコパワー真岡 真岡発電所1号機の営業運転開始について

2019年10月1日

株式会社神戸製鋼所

当社の100%子会社である株式会社コベルコパワー真岡は、栃木県真岡市におきまして、発電規模124.8万kW(62.4万kW×2基)となる真岡発電所(以下、本発電所)の建設を進めておりますが、本日、1号機の性能が所定の条件を満足していることを確認し、営業運転を開始しましたので、お知らせいたします。

本発電所は、東京ガス株式会社から都市ガスの供給を受け、最新鋭のガスタービン・コンバインドサイクル発電方式による国内最高レベルの効率で発電を行います。また、多くの発電所が立地する臨海部ではなく、津波に遭う危険がない内陸部に立地するため、リスクの分散効果が期待され、内閣官房と経済産業省により国土やエネルギー基盤の強靭化に資する事例に選定されるとともに、栃木県が目指している電力自給率の向上に寄与する等、社会に貢献できる事業であると考えております。なお、2号機につきましては、2020年前半の営業運転開始を目指し、引き続き建設を進めてまいります。

当社グループは、「2016~2020年度グループ中期経営計画」において、電力事業を素材系・機械系事業に並ぶ三本柱の一つと位置付け、既存の神戸発電所1号機および2号機の安定操業を継続するとともに、真岡市および神戸市における二つの新規発電プロジェクトの着実な推進に取り組んでまいりました。本発電所に加えて、現在建設中の神戸発電所3号機および4号機が営業運転開始を予定する2022年度には、当社グループの発電規模は合計約400万kWに到達することになります。当社グループにおきましては、国のエネルギー政策に則して、火力発電設備の高効率化に寄与するとともに、経済性に優れた電力を安定的に供給することにより、我が国の電力基盤の強化に貢献してまいります。

※ガスタービン・コンバインドサイクル発電方式
ガスタービン発電(ガスタービンに直結した発電機を回して発電する方式)と汽力発電(ボイラの発生蒸気によって、タービン発電機を回して発電する方式)の二つの方式を組み合わせて発電する方式のこと。高温高圧の燃料を燃焼させることによりガスタービン発電機で発電した後、高温の排熱を利用してボイラで蒸気を発生させ、蒸気タービン発電機で発電する。ガスタービン発電に加えて、更にガスタービンの排熱を有効利用することで、一般のガスタービン発電や汽力発電と比べて、発電効率が高くなる。

ガスタービン・コンバインドサイクル発電の仕組み

ガスタービン・コンバインドサイクル発電の仕組み

株式会社コベルコパワー真岡の概要

①会社名:
株式会社コベルコパワー真岡
②代表者:
藤尾明久
③資本金:
6億円(当社100%出資)
④所在地:
栃木県真岡市鬼怒ケ丘1丁目12番1
(当社真岡製造所と隣接する真岡第5工業団地内)

真岡発電所の概要

①発電方式:
ガスタービン・コンバインドサイクル発電方式
②発電規模:
124.8万kW(62.4万kW×2基)
③燃料:
都市ガス
④敷地面積:
約9ha
⑤主要設備:
ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラ、ばい煙処理設備、復水器等
⑥営業運転開始時期:
1号機 2019年10月1日、2号機 2020年前半(予定)

真岡発電所の写真(2019年9月撮影)

真岡発電所の写真(2019年9月撮影)

(ご参考)

会社名 (株)コベルコパワー神戸 (株)コベルコパワー真岡 (株)コベルコパワー神戸第二
所在地 兵庫県神戸市
(神戸製鉄所内)
栃木県真岡市
(真岡製造所隣接)
兵庫県神戸市
(神戸製鉄所内)
燃料 石炭 都市ガス 石炭
発電規模 140万kW
(70万kW×2基)
124.8万kW
(62.4万kW×2基)
130万kW
(65万kW×2基)
発電方式 微粉炭火力 超臨界圧発電(SC) ガスタービン・コンバインドサイクル発電(GTCC) 微粉炭火力 超々臨界圧発電(USC)
営業運転
開始時期
1号機:2002年4月(稼働中)
2号機:2004年4月(稼働中)
1号機:2019年10月(運転開始)
2号機:2020年前半(建設中)
3号機:2021年度(建設中)
4号機:2022年度(建設中)

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