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レシプロ圧縮機基礎の補修

改造事例

機種
レシプロ圧縮機
改造名称
レシプロ圧縮機基礎の補修

トラブル例

  1. 外国に納入した4800kWの大型レシプロ圧縮機において、クランクケースのクラックとクランクピン軸受の焼付き/クランククランクピンにもクラックが発生するという事故があった。基礎の不等沈下によって、クランクケースに過大な応力が付加されたことと、クランク軸デフレクションの過大悪化によるクランクピンのすりこぎ運動による軸受局部面圧の増大が要因と判断された。
  2. 圧縮機本体および配管振動増大原因を調査したところ、圧縮機基礎自体の振動も大きく、油の浸透によるグラウト部の劣化、基礎コンクリートの一部中性化進行、コンクリート打ち継ぎ部に分離が見られ、基礎劣化が振動増大原因と判断された。

基礎補修

圧縮機の機械部分は保全対象としているのに、油で汚れた基礎を放置していることはありませんか?
圧縮機性能を十分発揮させるためには、基礎の健全性の確保は必要不可欠です。

基礎補修の範囲(コンクリートはつり深さなど)は、事前の基礎調査によるグラウト・基礎コンクリートの劣化評価により決定されます。
基礎補修を検討される場合は、基礎調査を実施いたしますので、神戸製鋼に指示下さい。

KOBELCOレシプロ圧縮機は、圧縮機クランクケース部はソールプレートによって基礎に接続する方式を採用しており、クランクケース底全面を埋め込むべた基礎ではありませんので、基礎補修も比較的簡単で、定修期間内の実施も可能です。

基礎補修の概要

グラウト改修

  1. 1次はつり
    • 圧縮機はそのままの状態で、クランクケースに無理な力がかからないように、クランクケース下面半分のグラウトはつりを行う。さらに、各クロスガイドグラウト部半分をはつる。
    • はつり部分にレベリングプレートを設置し、クランクケースを仮受けする。
  2. 2次はつり
    • 1次はつり部以外の残りの部をはつる。レベリングプレートを設置し、クランクケースを仮受けする。
  3. エポキシグラウト打設

樹脂注入補修

基礎上面から樹脂注入用穴を削孔し、基礎分離部分および基礎ボルト部分(必要な場合)に、高圧ポンプにて樹脂を注入する。

詳しくは下記までお問い合わせください。

お問い合わせ

株式会社神戸製鋼所 機械事業部門

回転機営業部 サービスグループ

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