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タングステンカーバイト溶射ピストン棒溶射補修

改造事例

機種
レシプロ圧縮機
改造名称
タングステンカーバイト溶射ピストン棒溶射補修

保全費削減対策の一つに、高機能部品の採用が考えられます。

レシプロ圧縮機のピストン棒のロッドパッキンおよび油切摺動部は、通常、高周波焼入れによって硬度を上げて摩耗対策が取られています。

ピストン棒の摩耗はガス性状(ガスの汚れや成分等)が大きく関与しており、ガスの汚れが大きい場合、ピストン棒の異常摩耗が発生するケースを多々経験しております。
ピストン棒の摩耗速度を小さくし寿命延長を図るためには、ピストン棒摺動部の硬度を高くすることが効果的ですが、この方法としてタングステンカーバイト溶射があります。

神戸製鋼でもレシプロ圧縮機のタングステンカーバイト溶射ピストン棒を1984年頃から特殊用途向けに製作していますが、最近では摩耗したピストン棒のタングステンカーバイト溶射補修も行っています。

タングステンカーバイト溶射ピストン棒の特徴

  1. 高周波焼入れ材の表面硬度:Hv513(=Rc50)に対して、タングステンカーバイト溶射での表面硬度はHv900(=Rc67)と極めて高くすることができ、これが長寿命の効果を得る要因となっています。
  2. アブレージョンテストでの摩耗量が焼入れ材に対して、タングステンカーバイト溶射材では1/3~1/4となったとのテストデータがありますが、レシプロ圧縮機のピストン棒用途においては、3~4倍以上の寿命を有しているものもあります。
  3. タングステンカーバイト溶射ピストン棒は新品の製作以外にも、摩耗したピストン棒へのタングステンカーバイト溶射補修が可能です。
    タングステンカーバイト溶射補修可否は摩耗の度合によりますので、神戸製鋼にお問い合わせください。

タングステンカーバイト溶射ピストン棒を、トラブル対策、寿命延長対策にご検討ください。

詳しくは下記までお問い合わせください。

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