秋本番、静かなビオトープ
さわやかな秋本番。
灘浜サイエンススクエアは連日、校外学習で来館される小学生でにぎわっています。
一方、ビオトープは静かな季節に入りました。
秋といえば、ススキ。秋の七草のススキの開花は季節をはかる指標のひとつだそうです。
8月末にお知らせした「タコノアシ」は、赤く色づき始めました。
これはサワヒヨドリ。秋の七草のひとつであるフジバカマにとてもよく似ています。
甘い芳香に誘われて進むとナワシログミが花を咲かせています。地味な花ですね。春に実が熟す常緑樹です。
実が色づきはじめたのは「クロガネモチ」。
そして「シャリンバイ」も美しい紫色の実をつけています。
静かに見えるビオトープですが、植物の変化を楽しんでいただければ嬉しいです。
見頃の植物は、ビオトープの入り口に「今のビオトープの草木の様子」でお知らせしていますので、ご来館時にぜひご覧ください。
2014年度神戸市立小学校理科・生活科作品展、社会科作品展
半月ほど前の話です。
神戸市立小学校の理科・生活科、そして社会科の作品展を見に行ってきました。
夏休みなどを利用して行った皆さんの力作を見に行くことを、コベルコマンは毎年楽しみにしているのです。
今年も灘浜サイエンススクエアのイベントに参加したことをきっかけに、興味を深めてまとめあげた作品がいくつもあり、本当にうれしいことでした。
イベントで習ったことをそのまま書いただけ、というのではないところにも感心しました。
「実験教室なるほどひろば」に参加したお友だちは、歯車のしくみを学び、科学者のように仮説をたてて、何種類もの実験を繰り返し、結論を導きだしていました。実験の楽しさが伝わってきました。
「楽しいお天気講座」に参加したお友だちの作品の中には、さまざまな気象現象について、2年にわたる学習をまとめたものもあり、学校特選に選ばれていました。おめでとうございます。連続して同じテーマに取り組むことで、理解を深めていかれたことでしょう。
これからも、灘浜サイエンススクエアのイベントをきっかけにして、「なぜ?」「ふしぎだなぁ」と疑問をもち、「そうだったのか!」「ついにわかった!」と感動と喜びを感じていただけるとうれしいです。
来年も、自由研究に役立つイベントを開催しますので、ぜひご参加ください。
6月下旬にスケジュールと内容を発表し、予約を開始する予定です。
すごく楽しかったネイチャークラフト夏休みの作品作り
新学期が始まりましたね。
ふりかえればあっという間だった夏休み、どんな思い出をつくりましたか?
今日は夏休み子供自然教室「ネイチャークラフトで夏休みの作品をつくろう」の様子をご紹介します。
これは、木の実、木の枝、押し花、押し葉などを使って作品を作るというイベント。
まずは、材料選び。
家族からのアドバイスももらいながら、がんばります。
さぁ、完成。
記念写真にもご協力いただきました。
どんぐりのかわいいおうち、切り株ケーキ、
森のどうぶつたちのお話が聞こえてきそうな、素晴らしい作品がいっぱい完成しました。
2年生のお友だちから質問がありました。
「材料の仕入れ先を知りたかったです。」
答えを自然教室のインストラクターである「六甲山の自然を学ぼう会」のボランティアスタッフに聞きました。
木の実、木の枝は、みんなで山から集めてきたものです。
切り株は、六甲山の森の手入れをする時に出た木の枝、間伐材(かんばつざい)を利用しています。
押し花は、この日のために1年をかけて花を咲かせ、押し花にしたものです。
こうして、皆さまに喜んでいたただけることが、「六甲山の自然を学ぼう会」のスタッフにとって一番の幸せです、とのことでした。
参加してくださった皆さま、ありがとうございました。
秋の花が咲きだしています。
灘浜サイエンススクエアのビオトープにはキキョウなど秋の花が咲きだしています。
このかわいいお花は、ツルボといいます。
秋の野の花の代表のひとつだそうです。
これは、タコノアシです。
白い花は、秋が深まると赤く実り、「ゆでだこ」の足のようになります。
だからタコノアシという楽しい名前がついているのですね。
神戸市内では西区の明石川で見ることができていたそうですが、先日の大雨で姿がなくなったそうです。
消えたり、現れたりするタコノアシ。その不安定な生態はまだ詳しくはわかっていないとか。
兵庫県と神戸市の絶滅危惧種に指定されています。
灘浜サイエンススクエアでも、人の手を加えて、保護しています。
正しい名前がわかったよ!
夏休みの間に採集した昆虫や植物で標本を作ったけれど正しい名前がわからなくて困っているお友だちのお手伝いをするために、灘浜サイエンススクエアでは毎年8月中旬に「昆虫と植物の標本鑑定会(正しい名前がわかる会)」を開いています。
熱心に質問
先生も熱心に回答
一生懸命調べてみたけれどわからなかったことがわかったら、本当にうれしいですね。
みんなが持ってきた標本の名前や生態について専門の先生方が説明するこの自然教室、今年は、8月16日に開催しました。
8月16日はお昼前に神戸市に気象警報が発令されました。大雨の被害にあわれた皆さまにお見舞い申し上げます。
灘浜サイエンススクエアは、神戸市に気象警報が発令された場合、原則、臨時休館・閉館いたします。
この日は、午後から展示室見学のお受け入れを中止し、自然教室にご参加のお客さまのみご入館いただきました。
楽しみにしてせっかくお越しくださいました皆さま、ご遠方よりはるばるお越しくださいました皆さまに、心よりお詫び申し上げます。
またのご来館をスタッフ一同お待ち申し上げております。
池の辺のススキの下のナンバンギセル
ビオトープ池のほとりのススキの根元に「ナンバンギセル」の赤紫の花が咲いています。
ナンバンギセルは葉緑体をもたないためススキやミョウガに寄生する植物です。
かつて南蛮人と呼ばれていたポルトガル人やスペイン人が用いた「煙管(キセル)」に花の形が似ていることから、この名前がついています。
万葉集で「道の辺の尾花が下の思い草・・・」と詠まれている「思い草」がこの植物。「尾花」はススキのこと。
昔からなじみがある秋の光景ですが、今や神戸ではなかなか見ることができません。
厳しい暑さが続いていますが、植物は秋の訪れをちゃんと知っているのですね。
暦の上ではあさってが立秋です。
朝日放送「キャスト」で紹介されました!
7月29日、朝日放送のニュース情報番組「キャスト」で灘浜サイエンススクエアが「大人も子どもも楽しめる無料スポット」の一つとして紹介されました。
夏休みに入り、タダで涼しく遊べる施設を探していませんか?
灘浜サイエンススクエアはそんなお友だちにぴったり、ということで、「キャスト」のサブキャスター、塚本アナウンサーが灘浜サイエンススクエアから体験リポート!
巨大ジャングルジムの「ワンダーメイズ」には小型カメラを持って潜入。
「ウキ浮きバルーン」も必死で自転車のペダルをこいで発電、90㎝の大型バルーンを浮かせてくださいました。
子供科学館のような施設だけれど、体力を使う灘浜サイエンススクエア。
1トンの鉄の持ち上げには、ガイドのお姉さんやコベルコマンも一緒にもトライ。
「ライドシアター」では、本格的なアトラクションにびっくりなさりながらも、鉄鉱石や石炭の気持ちを味わってくださった(?)様子が放映されました。
塚本さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました!
番組でも紹介してくださいましたが、製鉄所と発電所の中を旅する人気の「ライドシアター」は、ご来館時に受付で予約が必要です。
上映時間など詳しいことは、こちらをクリックしてください。→「ライドシアター」
灘浜サイエンススクエアは、午前中の方が比較的すいています。
今年もやりました!水鉄砲大合戦。
7月19日の夏休み子供自然教室「竹を使って水鉄砲を作ろう」は、今年の予約制夏休みイベントで最初に定員に達した人気イベント。
まず竹を自分で選んで
水鉄砲を自分で作ります。
さあ、水鉄砲合戦開始! 標的は??
インストラクターのおじさん!
あぁぁ・・・インストラクターのおねえさんも、もうびっしょり!
チョウトンボがひらひらと飛んでいます。
灘浜サイエンススクエアのビオトープに「チョウトンボ」が飛んでいると教えていただきました。
(写真提供:窪田博行氏)
チョウトンボは、自然が豊かな池などで見られる美しいトンボで、チョウのようにひらひらと飛びます。
10年前に灘浜サイエンススクエアにビオトープが出来た時から、いつかは飛来してくれればと、コベルコマンがあこがれていたトンボです。
いろんな雲を観察しよう
夏休みが始まりましたね。灘浜サイエンススクエアでは、7月19日から早速に、夏休み自由研究対策のイベントを開催しています。早くからたくさんのご予約をありがとうございました。
今日は、7月20日に開催した「楽しいお天気講座」の「いろんな雲を観察しよう」をご紹介します。
「楽しいお天気講座」は、日本気象予報士会関西支部の気象予報士の先生方が、お天気について様々なテーマでわかりやすく説明してくださる講座です。皆さんの自由研究に役立つよういろいろな工夫をしてくださっています。
(ペットボトルの中に雲を作る楽しい実験)
雲というと、すじ雲やひつじ雲、入道雲などいろいろありますが、何種類に分類されるか知っていますか?
実は、世界統一、10種類なんだって。その特徴を学んだあと、外にでて、実際の雲を見てみました。
(何種類もの雲を確認)
この時、さすが、気象予報士の先生方、雲を観察し、猛暑の中でもふと感じた冷たい風から、「まもなく雨が降る」と予報。青空が広がるとても良いお天気だったのに、しばらくすると、本当に激しい雨が降り始めましたが、講座は進みます。
次は、10種類の雲を「綿」を使って表現します。
(綿で十種雲形の工作。もっと時間が欲しかったぐらい。)
さあ、夏休みの間、どんな雲を観察することができるかな?
観察時のアドバイスやまとめ方も教えていただきました。
充実した「楽しいお天気講座」が終わった時、雨は上がっていました。
次回の「楽しいお天気講座」は、7月26日(土)「天気予報にチャレンジしよう!」です。天気予報の基礎を学ぶことができます。まだ空席がありますので、天気予報に興味があるお友だちは申し込んでくださいね。