Ⅲ-2.プロセス面の施策 -恒久施策-

(2019年11月6日更新)

恒久施策項目

ⅰ)試験データの不適切な取り扱い機会の排除

  • データ改ざんが不可能なシステムの構築。
  • → 自動化対象の検査装置の20年3月自動化完了に向けて推進中。

ⅱ)出荷基準の適正化(システム対応)

  • システム改善の実施:お客様規格が出荷判定基準として適用されるようシステムを改善。
  • → 一部事業所を除き、完了。

ⅲ, ⅳ)工程能力の把握、工程能力及び試験検査能力の向上

  • → 実施中。品質KPI管理を開始し、工程能力向上をフォロー。

ⅴ, ⅵ)新規受注時、製造プロセス変更時の承認プロセスの見直し

  • → 実施中。事業部門監査で有効性を確認中。

ⅶ)設備投資における品質のリスクアセスメント推進

  • → 投資効果の少ない品質関連投資に展開出来るように準備中。

恒久施策

試験・検査記録の自動化とデータ入力時の一人作業排除

  • 概ね計画通りに推進中。2018年度から2020年度までの自動化計画件数に対して、2019年度はシステム開発の遅れ等により若干遅延の懸念はあるものの、年度末までに約90%、2020年度末までには100%が完了する見込み。

アルミ・銅)試験・検査機器自動化の具体例

①寸法検査

材料試験

3次元寸法測定器の導入
自動で寸法測定し、測定結果をPCに伝送

  • 測定及び数値転記時の不適切な取扱い機会を排除


②結晶粒度試験

寸法検査

結晶粒度試験(比較法)に支援ソフトを導入
見本を選択 → 結果をサーバーへ自動伝送、写真も同時保存

  • 測定結果の不適切な取扱い機会を排除


工程能力の把握

(a)ヒストグラム、工程能力指数(Cpk)
検査データの中⼼値、バラつきを可視化 → 工程能力不足の抽出、受注可否の判断、異常/変化の監視に活用

(b)検査項目(品質特性)-製造条件相関図
検査データと製造条件の相関性を可視化 → 改善すべき製造条件の特定に活用

可視化専用ツールの導入により、把握&改善のスピードアップ推進

工程能力監視事例

工程能力

  • 工程能力監視システム導入
  • 製品毎での工程能力監視を容易化 → 新規受注DR時の工程能力確認
  • アラーム発報機能の活用
  • ①規格外れ②トレンド変化③バラツキ変化 → 改善(工程異常・試験精度)の迅速化

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