高温・高圧の世界

高温・高圧という自然の力が生み出す、驚きのパワー。
私たちの生活を支える高温・高圧の世界についてご紹介します。

高温・高圧の世界は、私たちにさまざまな恩恵を与えます。それは実はとても身近な製品に利用されています。高温・高圧の世界の魅力のほんの一部を、皆様にわかりやすくお伝えします。

物質を変化させる高温・高圧のチカラ

普段、私たちが生活しているのは1気圧の世界。

水中では、10メートル潜るごとに圧力が約1気圧ずつ上昇します。常に圧力がかかる地球は、大きな高温・高圧の容器といえます。

私たちは、身近な場面でこの高温・高圧の力の恩恵を受けています。例えば圧力を利用することで短時間の調理を可能にする圧力鍋や、スピーディーにコーヒーを抽出するサイフォン。高温・高圧の力は、物質にさまざまな変化を与えます。

神戸製鋼所は、この高温・高圧の力を産業分野の技術として応用するプロフェッショナルとして、業界内で広く認知されています。

映像資料 「高圧力の世界」

熱い氷実験動画

高圧力の世界では、50℃の「熱い氷」を作ることも可能です。不思議な高圧力の世界を動画でご紹介します。

人工ダイヤモンドを合成する技術

高温・高圧のチカラはダイヤモンドを作り出す

地殻内部では、あの美しいダイヤモンドが高圧力によって、長い年月をかけて創られます。

高温・高圧を利用した技術の業界では、20世紀半ばに、「天然のものと同じダイヤモンドを人工的に作る」という目標が存在していました。

高圧力の工業利用を飛躍的に成長させた背景には、地上で最も硬いダイヤモンドへの夢と可能性があったのです。

そして、炭素に圧力と熱を加えてダイヤモンドを生成する技術は現実のものとなり、数千年をかけて地球が創るダイヤモンドは、わずか数ヶ月で生成できるようになりました。

この道を突き進めば、ダイヤモンドを超えるものを生み出すことができるようになる。そう信じて、私たちは日々技術を磨き続けています。

ますます広がる高温・高圧技術の利用範囲

高温・高圧利用装置


食品利用

現在、産業界で高温・高圧技術が最も多く利用されているのは加工の分野でしょう。

そのひとつが、冷間等方圧加圧技術(Cold Isostatic Pressing; CIP)です。ゴム型に充てんしたセラミックスなどの粉末を水などの圧媒液に浸し、周囲から等方的な圧力を作用させて成形を行う技術です。

CIPに対して、圧力だけでなく温度の相乗効果をも利用して加圧加熱処理をする技術を熱間等方圧加圧技術(Hot Isostatic Pressing; HIP)といいます。

近年では食品に対する利用も注目されてきています。

例えば、加熱によってビタミンやフレーバーなどを失うのを防いだり、ミカン果汁を加圧殺菌することで長期保存を可能にしたり、グレープフルーツジュースの苦味を除去するなど、実用化が進んでいます。

最初の加圧食品としては、天然風味のジャムが生み出されました。

このように利用範囲がますます広がっている高温・高圧の技術。
神戸製鋼所では、高温・高圧装置の開発を行うことで技術の発展に力を尽くしています。

もっと知りたい!高温・高圧技術

 
もっと知りたい!高温・高圧技術

高温・高圧を使った技術について、もっと知りたい!という方はこちらからご覧ください。

神戸製鋼の超高圧装置

 
高温・高圧利用装置

神戸製鋼の技術や経験が詰まった高温・高圧装置は、さまざまな分野で利用されています。

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当社の超高圧装置、高温・高圧技術に関する質問や装置導入のご相談など、皆様からのお問い合わせをお待ちしています。

株式会社神戸製鋼所 機械事業部門

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