建築構造用高性能590N/mm2鋼材 SA440


特長

従来の590N/mm2鋼では、降伏比が高いため、建築用としてはほとんど使用されていませんでしたが、本鋼材では特殊な熱処理方法を採用することにより、高強度を確保しつつ、降伏比の低減を図っています。

590N/mm2高性能鋼の熱処理法

図1 590N/mm2高性能鋼の熱処理法(QQ'T)

溶接継手特性

表1-1 ダイアフラム部エレクトロスラブ溶接の溶接条件

板厚
(mm)
溶接材料 溶接電流
(A)
溶接電圧
(V)
溶接速度
(mm/min)
溶接入熱
(kj/mm)
80 フラックス:MF-38(メッシュ12×65)
ワイヤ:ES-65(2.4mmø)
DIAノズル:10ø×800mm
400 45 14 80

表1-2 エレクトロスラブ溶接部の引張、衝撃試験結果

引張試験 衝撃試験
試験片の
採取方向
引張強さ
(N/mm2
破断位置 温度
(℃)
切欠位置 吸収エネルギー
(J)
梁方向 608
609
HAZ
(SN490B)
母材
(SA440)
0 溶接金属 90、  58、76(av.75)
ボンド 144、101、34(av.93)
HAZ 131、96、127(av.118)

高HAZ靭性鋼

SA440は高HAZ靭性鋼での提供も可能です。

仕様表

建築構造用高性能590N/mm2鋼材 SA440 機械的性質

規格 板厚
範囲
t(mm)
引張試験 シャルピー衝撃試験 厚さ方向絞り値
(%)
降伏点
または
耐力
(N/mm2
引張強さ
(N/mm2
降伏比
(%)
伸び 温度
(℃)
吸収エネルギー
(J)
3個の
平均値
個々の値
板厚
(mm)
試験片 (%)
SA440B 19~100 440~540 590~740 ≦80 5号
4号
≧26
≧20
0 ≧47
SA440C 440~540 590~740 ≦80 5号
4号
≧26
≧20
0 ≧47 ≧25 ≧15

建築構造用高性能590N/mm2鋼材 SA440 化学成分

規格 適用
板厚
t(mm)
化学成分 (%)
板厚範囲
(mm)
C Si Mn P S 炭素当量
Ceq(%)※1
溶接割れ感受性組成
Pcm(%)※2
SA440B 19≦t≦100 40≧
40<
≦0.18 ≦0.55 ≦1.60 ≦0.030 ≦0.008 ≦0.44
≦0.47
0.28≦
0.30≧
SA440C 40≧
40<
≦0.18 ≦0.55 ≦1.60 ≦0.020 ≦0.008 ≦0.44
≦0.47
0.28≦
0.30≧

※1 Ceq (%) =C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14

※2 Pcm (%) =C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10+5B

認定証ダウンロード

関連リンク

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