KOBELCO森の童話大賞 受賞者紹介

古角千代佳さん(小学6年)顔写真

古角千代佳さん(小学6年)

「春のゆうびんやさん」

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岩佐悠生さん(小学6年)
「森のしっぽ屋」


桝屋芽生さん(小学5年)
「森のミドリはいたつ屋」


森美翠さん(小学5年)
「なんでも屋へようこそ」


森山煌大さん(小学6年)
「森の教育委員会」

近藤沙紀さん(中学3年)

近藤沙紀さん(中学3年)

「森のシャンデリア」

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吉田翔野さん(中学2年)
「コノモリのモノガタリ」


峯山広大さん(高校2年)
「いつかまた」


井上はるきさん(中学1年)
「森の中のきみとぼく」


渡邊一生さん(高校1年)
「森の駄果枝屋「月輪堂」」


﨑戸英水さん(小学1年)
「もりのコロックせんせい」


平野ひまりさん(高校1年)
「手の中の森」

審査員長講評

受賞者の皆様、本日はおめでとうございます。もとより625件の応募をいただきました皆様に、あらためてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

KOBELCO森の童話大賞には、「森」という大きなテーマがあります。みなさんに童話を書いて、応募してもらう中で、森に対するいろんな思いを物語にたくしていただくこと。これは外すことはできない大きなテーマです。
森は、現実の私たちの暮らしのすぐそばにあります。手で触れることも、森の中をお散歩することもできます。その森の正しい知識と、童話としてのファンタジー、つまり現実の暮らしの近くにある不思議な世界、を融合させなければいけないという、難しい課題があります。これは私たちプロにとっても、その両方の魅力を一つにするのは、なかなか難しい事です。
また、このコンクールは、小学生の低学年で応募した人がまた中高生になっても、ずっと長く応募できるという特徴もあります。私としては、回を重ねるにつれて、皆さんがより一段と森の学びを深くし、コンクールの趣旨を深く理解したうえで、なおかつ新しくみずみずしい作品を生みだすことを期待しています。
金賞を受賞された沙紀さんが図らずしもインタビューの中で言っていましたが、作品を読んだときに文章の中から絵が浮かぶこと、これはとっても大事なことです。『さぞ美しい、魅力的な絵本になるだろうな。』と思わせる点も審査の大きなポイントになっています。日ごろからたくさんの物語を読んで、たくさんの優れた絵本を見て、文章から絵が浮かぶような作品をぜひ書いて応募してください。

今回も、審査員長として、優れた作品をたくさん読み、楽しい時間を過ごさせていただきました。そして絵本作家としても、楽しい作品の絵を描かせていただきました。あらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

審査員長 永田萠

﨑戸美水さん(小学3年)顔写真

﨑戸美水さん(小学3年)

「森のまほうの洋服」

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佐藤真実子さん(小学6年)
「森とトンボとコンチューサイシュー」


桝屋芽生さん(小学4年)
「森の中のゲッケイジュ君」


川俣綾音さん(小学6年)
「風と森のお客さん」


国丸明梨さん(小学6年)
「思い出の森」

藤原瑛人さん(中学1年)

藤原瑛人さん(中学1年)

「森野銀行小山支店」

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峯山祐香さん(高校3年)
「みんな、みんな生きているんだ」


朝喜萌日さん(高校2年)
「森の主」


玖村誠さん(中学3年)
「幸せの森」


多木愛美音さん(高校2年)
「大丈夫だよ」


田野陽葵さん(小学1年)
「いたずら3しまいがつくったもり」

審査員長講評

KOBELCO森の童話大賞は、普通のコンテストと少し色合いが違います。おはなし作りを通して、私たちの身近な所にある森の大切さ、森の恵み、森のために私たち人間は何をしなければいけないのか、何をしてはいけないのか、そういったことに改めて気づく、学ぶきっかけにしていただきたいという、大きなテーマがあります。

今回は、どういった作品が金賞作品に選ばれるのかをお話ししたいと思います。

まずは、森がきちんと表現されていないといけません。服部先生からもお話がありますが、森の中には木だけではなく、小動物、植物を含めて生態系というものがあります。絶対的な自然界のルールを、勉強して知ることが第一となります。ですが、それだけでは、教科書みたいになってしまいます。物語は読んで楽しくないといけません。現実の世界を描きながら、そこに不思議を盛り込む。そこで次に必要になるのは、魅力的な主人公たちです。読者がぐっとその物語に引き込まれて、主人公と同じ体験をする。ワクワクドキドキしながら、そして『あぁ面白かった!』と本のページを閉じる。これが、絵本の楽しみ、物語の世界に迷いこんでいく楽しさです。KOBELCO森の童話大賞は、この2つを兼ね備えていなくてはいけません。

審査員はそれぞれの専門分野をあわせながら、絵本にしたときに魅力が増す可能性を持ったおはなしかどうか、厳正な審査を行います。 どれも絵を描いてみたいと思うような魅力的な作品がたくさんあり、毎回レベルはどんどんあがっています。そのことを私たち関係者は本当に喜び、幸せなことと感謝して受け止めています。

審査員長 永田萠

国丸明梨さん(小学5年)顔写真

国丸明梨さん(小学5年)

「森のバースデーリース」

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一田桜さん
「雫」


矢澤希空さん(小学6年)
「ウクレレが運んだ森のメッセージ」


矢澤宙空さん(小学6年)
「緑のヘッドフォン」


柳咲実さん(小学6年)
「森のカレー」

五十嵐深月さん(中学3年)

五十嵐深月さん(中学3年)

「森とおばあさん」

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多木愛美音さん(高校1年)
「縁の下の力持ち」


近藤沙紀さん(中学1年)
「二つの森」


北住芽瑠さん(中学1年)
「森の仲間」


小澤彩さん(高校2年)
「シンくんの木」


髙橋大輝さん(小学1年)
「むしのたんけん」

審査員長講評

第2回となるKOBELCO森の童話大賞ですが、今回もたくさんの応募を頂きました。私たち審査員は、夏からたくさんの作品を読ませてもらいました。 審査会でも十分な議論を交わし、本日の11作品が選ばれました。

金賞作品は絵本化されますが、絵本になるということはどういうことかについてお話したいと思います。どんなに優れたおはなしでも、文章の中に絵の座る場所がないとなかなか絵本になりません。つまり、2つの違う世界、絵の世界と文字の世界が一緒になって、素晴らしい絵本となって、読者に伝えていくことができます。単に優れた文章ということだけではなく、そこに絵が寄り添う余地があるかが受賞の重要なポイントになります。今回、受賞には至らなかった作品の中にも絵を描いてみたい作品がたくさんありました。

森と人間の共生は大切なことです。私たちは昨年も多くの災害に見舞われました。でも、人間の手は他の動物と違って、森を守り育てることができます。皆さんが作られた物語がより一層いろいろなところに旅立っていって、森の大切さを伝えることによって、森と私たち人間が一緒に生きていける豊かな未来が築いていけるものと思っています。

審査員長 永田萠

鶴田さくらさん(小学6年)顔写真

鶴田さくらさん(小学6年)

「ぼくたち、ふんばってるんだ」

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矢澤希空さん(小学5年)
「動物たちとドングリの森」


矢澤宙空さん(小学5年)
「月水木土日の森」


内陽奈さん(小学4年)
「きせきの森ときせきの鳥」


富樫碧さん(小学4年)
「森の小学校」

村田尚紀さん(中学3年)

村田尚紀さん(中学3年)

「森の守り主」

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峯山祐香さん(高校1年)
「ずっと森を守る」


菅智子さん(中学3年)
「奈保と森の少年」


前田優希さん(中学2年)
「北の森のライオン」


高松香奈さん(高校3年)
「くりすけのどんぐり」


赤松未子さん(小学4年)
「オレタチハエライゾ?!」


山口ひかるさん(中学1年)
「地球づくり」

審査員長講評

KOBELCO森の童話大賞では、森の保全、森の大切さ、森とどうやって人間は関わって生きていくのかという大切なテーマがあります。ですから、すべての作品には、共通してテーマに沿った主旨というものを表現しなければなりません。そして、同時に楽しい童話ですから、そこにファンタジーが必要です。つまりリアリティーとファンタジー、リアリティーとは現実性の高い、誰もが目で見て、耳で聞くこと、ふれることの出来る世界です。かたやファンタジーというのは、楽しい想像の夢の世界に私たちをいざなってくれる世界ですね。一見相反するふたつの要素をひとつの世界の中で表現しなければなりません。これは私たち大人のプロの絵本作家にとってもとても難しいことです。しかし、さくらさんと尚紀くんは見事に二つの要素を自分の力を出し切って表現してくださいました。

みなさんの作品を拝見し感じたことは、まず森に対しての皆さんの共通イメージです。そこは豊かで、自然に溢れていて、私たちを優しく包んでくれる場所でしょうが、現実の森はそういったものではありません。全ての作品の中に共通して、もっとも多く出てきたものは、ドングリ、クマさん、ウサギさん、そして森の妖精です。これらは大切な要素ですが、一方ですごく平凡にもなってしまいます。同じテーマを使っても、そこからいかに新鮮で驚きを伴うメッセージを発信できるかに作家のみなさんの力が問われているのです。

ですから、選ばれた全ての方々が、ある意味テーマが重なっています。「あたしドングリ書いたわ」「わたしリスさん書いたわ」という方もいると思います。受賞した作品にはそのたくさんの応募作の中で際立って、個性的で、みずみずしく、力に溢れたもので、同じテーマであっても、抜きん出たところがあったのです。今後も多くの人が応募し、その中から童話、絵本作家が誕生することを願っています。

審査員長 永田萠