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KOBELCO森の童話大賞に関する、大きなこと小さなこと、色んな事を発信していきます。

こんにちは!

KOBEOLCO森の童話大賞事務局、みやです。

3月に入り、学校では卒業式の練習が始まったと聞きました。

別れの春、出会いの春が、もうすぐですね。


さて、11月から始まった連載「絵本ができるまで」も、14まで来ました。

絵本完成まであと少し?!

さっそくRokoさんからのメッセージをご紹介しますね。


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今回は、結局4枚も描き直しているので、

絵本制作歴代1位!になるほど、時間がかかっています。

自慢にならない(笑)

何年も、この仕事をしていますが、毎回試行錯誤で、これからも続くかな…

時間がかかっても、美しい物に仕上げたいですからね。

引き続きがんばります。


KOBELCO森の童話大賞の絵本は、森を知ってもらい、現実の森を伝える役割があります。

ですから、空想の森ではなく、現実に存在しそうな森であることが、とても重要です。

私が絵本を描く場合にも、服部先生のご協力を得て、

詳しい舞台設定を最初に決めるわけですが・・・

おそらく、あまり森を知らない方には、ピンと来ないかもしれませんね。

そこで、今日は途中まで出来上がっている森をご覧いただきましょう。



このシーンでは、ブナ林を描いていますが、

ブナ以外にも、ミズナラ、ハウチワカエデを描いています。

ブナ林といっても、他にも共存する木々がもちろん存在するということ。

そこに生える植物も限定されます。

それは、空想では描けないもの。

そこで、最初に調べた設定場所が役立つわけです。

実際に存在するものを描くことで、森を伝えることができるし、

それを表現しつつ、私の個性を出していきます。

何を伝えるのか?そこを意識しないで、描くことはできません。


Roko


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ブナ林に生えているのは、ブナだけではない。

ナルホド。

さぁ!森の絵を描きましょうと言われたら、私はきっと同じ木をいっぱい描いてしまいそうですが、

それじゃ、本当の森ではないんですね。

当然のようで、意識しないとうっかり頭から抜け落ちそうですよね。


どんな種類の木が共生して、森を作っているのか。

それが本当の森で、その本物を表現する、という事がとても大切なんですね。

自由研究なんかで、どの木とどの木が一緒に生える仲間なのか、一度調べていくと楽しいかもしれませんね。


みなさんも、この童話大賞を通じて、森に興味を持ってもらえたら良いなと、

私たち事務局は思っています。


さて、今日のBlogはこの辺で。

ではみなさん、また!!!


(みや)

こんにちは!

KOBELCO森の童話大賞事務局、みやです。

今日は、3月3日、ひな祭りですね。

春がもうすぐそこまで来ていますね!


さてさて、連載「絵本ができるまで」も13まで来ました。

前回背景の色塗り作業に突入でしたね。

続きは?

早速ご紹介します!


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全てのページのイラストのベースの色が出来てきました。

描き込んでいく作業を進めています。

描き直した最初のページもかなり描き込みました。

ところが…全体のページを確認していくと、最初のページに違和感を感じます。

何時間もかけて、描いたページ・・・

なんとか使えないかと考えたけれど、どうもしっくり来ません。

最初のページと言うのは、絵本を開いたときに、最初に目にする大事なページです。

みなさんも、好きな絵本は、最初に開いたページから、

すぐに引き込まれていきませんか?


これが、私が描いた絵本として形に残ると考えた時、答えは見えました。

更に時間がかかってしまいそうですが、

描き直すことにしました。


3回目の最初のページ。

3度目の正直ですね(笑)

やっぱり、描き直して良かったと思いました。

最初に開くページにふさわしい出来上がりがイメージできます。

完成を楽しみにしていてくださいね。


絵本制作はまだまだ続きます。


Roko


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描き直す決断。

やり直す決断。

その時のRokoさんを想像するだけでドキドキしちゃいます。

いっぱい手をかけ、時間をかけ、それでも、ダメな時。

もう嫌~~~~ッとならずに、前向きに、やり直す事。

こういった事って、絵を描いている時だけじゃなく、いろんな場面で直面しますよね。

私も勉強になりました!


さて、今回のBlogはここまでです。

次回をお楽しみに!!






(みや)

こんにちは!

KOBELCO森の童話大賞事務局 みやです。

連載「絵本ができるまで」。

前回、すごーくきれいなグラデーションの色見本が登場しましたね。


さぁ!早速あの続きのご紹介です。


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下描きが完成したので、色を付け始めます。

マスキングが必要な部分を考えつつ、背景を塗っていきます。


ところが、しばらく色を塗る作業をしていなかったので、

感覚が鈍り、やっぱり1枚失敗してしまいました。


イラストを描くことを仕事にしている私ですが、

少しでも絵から離れると、その感覚が鈍り・・・

戻るまでに、少し時間がかかります。

失敗と思ったら、どんなに描き込んだものでも、迷わず描き直します。

そこで、あれこれやってみたところで、良い絵に変わることは、まず、ありません。

諦めも肝心です。


描いているうちに、感覚も戻ってきました。

絵本の場合、たくさんの枚数を描くので、

1枚1枚仕上げることはせずに、

全ページを全体的に塗っていきます。

そうすることで、全体のバランスが見えてきます。


        


色が付き始めると楽しいですね。

では、また。


Roko


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わ~~ぉ!

色が付きましたね。

前回のブログでも書いていた通り、背景から色を塗っていくんですね。

緑のグラデーションで「森」が表現されてます!

素敵ですねぇ。

きれいですねぇ。

背景だけ色が塗られている絵、なかなか見る機会ってないですよね。

途中段階でも、見入ってしまいますね。

今回も、絵の過程を見せていただき、Rokoさん、ありがとうございます!


次がますます楽しみになってきました!!!


(みや)