統合報告書2020 付属資料

防災の取り組み

KOBELCOグループは設備事故や自然災害、防災法令違反をグループ経営全般に重大な影響を及ぼすリスクとして位置づけ、グループ横断的にリスク対策に取り組んでいます。

全社防災管理方針

全社防災管理方針図

宮崎 庄司

宮崎 庄司
全社防災統括責任者
(専務執行役員)

地域・社会の皆様から信頼・安心される企業グループを目指し、防災活動に取り組んでいきます。

KOBELCOグループでは、「設備事故の防止」、「自然災害への備え強化」、「防災関連法令の遵守」を3つの基本方針として、防災管理活動を実践しています。

南海トラフ地震などの大規模地震に備えたBCPの高度化への取り組みや、激甚化する風水害への対応などは喫緊の課題であり、これらのリスクに備えた活動について重点的に取り組み、最新の情報をタイムリーに入手し必要な対策を確実かつ着実に講じていきます。一方、火災・爆発などの設備事故の防止や防災関連法令の遵守状況の確認など、今後も一つひとつの活動を確実に行い、地域・社会の皆様から信頼・安心される災害に強い企業グループを目指してまいります。

全社防災管理体制

当社グループは、社長、全社防災統括責任者のもと、本社、事業部門、事業所、グループ会社それぞれにおいて、防災管理活動を推進しています。

全社防災管理体制図

神戸製鋼グループ防災会議

当社グループの防災情報の共有化、災害防止の取り組み強化を目的に、毎年「神戸製鋼グループ防災会議」を開催しています。2019年度は、グループ会社34社を含め、89名が参加しました。今回は、MS&ADインターリスク総研(株)に依頼し、「事業継続計画の整備に向けて」と題してBCP高度化の具体的な取り組み内容について講演いただきました。また、当社グループの風水害への対応状況や防災トラブル事例等の情報共有をおこない、防災への取り組みの重要性について再確認しました。

全社防災統括責任者の訓示

全社防災統括責任者の訓示

BCPについてのご講演

BCPについてのご講演

設備事故の防止

設備事故リスクへの対応

当社グループは、生産拠点の設備事故(火災・爆発)をグループで横断的に取り組むリスクと位置づけ、未然防止に努めています。社内外の事故情報の共有化、類似事故を含めた再発防止の徹底、業界団体の自主行動計画と連携した特別活動などに取り組み、グループ全体の事故防止に努めていきます。

自然災害への備え強化

事業継続計画(BCP)

当社グループは、①従業員の生命・安全の確保、②お客様への製品・サービスの供給の確保、を基本方針としたBCPを策定しています。従来の取り組みの一つとして、地震や津波などの自然災害の被害を軽減するために、各事業所の立地条件に応じて、耐震補強や浸水対策を進めてきました。現在、主に復旧期の事業計画について、さらなる高度化に取り組んでいます。

風水害への対応

当社グループは、近年激甚化している風水害に備えるため、グループ内の各拠点におけるハザードマップ等の確認により、被災リスクを想定して対策を検討し、計画的に取り組んでいます。

KOBELCO1.17ウォーク

阪神・淡路大震災の記憶を風化させることなく、グループ全体の防災意識を高揚させることを目的とした「KOBELCO1.17ウォーク」を2020年1月18日に実施しました。

「地震発生により公共交通機関が不通となり、徒歩での出退勤を余儀なくされた」との想定の下、自宅や指定の駅からそれぞれ訓練を行いました。参加者95名は、事前に配布されている災害時帰宅支援マップを持って、ルート付近の津波浸水区域やコンビニ、トイレなどを実際に歩いて確認しました。ゴール地点の神戸本社では「防災クイズ」や「家庭の備えチェック」、「心肺蘇生・AED体験」、「応急処置体験」、「阪神・淡路大震災パネル展示」など防災に関する意識と知識を高めるイベント「防災フェア」を実施しました。

神戸本社、東京本社で実施している帰宅訓練とともに今後も継続していきます。

ゴール地点(神戸本社)

ゴール地点(神戸本社)

心肺蘇生・AED体験

B心肺蘇生・AED体験

防災関連法令の遵守

防災確認調査

現地防災調査(神鋼造機(株))

現地防災調査(神鋼造機(株))

防災関係法令の遵守状況の確認や設備事故につながるリスク低減を目的に、当社グループ内の事業所の書面調査や現地調査を実施しています。
今後も当社グループ全体の防災管理体制の強化を図っていきます。

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