歴史・歩み

神戸製鋼所は、1905年に合名会社鈴木商店が、神戸・脇浜において小林清一郎氏の経営していた小林製鋼所を買収し、神戸製鋼所と改称したことを発祥としています。
その後、1911年に鈴木商店から分離し、神戸市脇浜町に「株式会社神戸製鋼所」として設立しました。
当社グループは、創業以来、およそ120年にわたって、素材系・機械系・電力事業を通じて、その時々の社会課題や要請に応えてきました。

1900年~

産業の近代化

日本の産業自立へ向け、グループの創設と事業基盤の整備・構築

重工業分野における「日本の産業自立」に貢献するという使命のもと、鉄鋼分野だけでなく、アルミ、銅、機械、エンジニアリング、建設機械事業など事業領域を広げるとともに、多くの国産第一号を世に送り出してきました。

1905年
  • 創業
  • 鋳鍛鋼事業スタート
1914年
  • 機械事業スタート
    空気圧縮機を開発開始(国内初)
1916年
  • 鋼材事業スタート
1917年
  • 銅事業スタート
1926年
  • エンジニアリング事業スタート
    国内初のセメントプラント完成
1930年
  • 建設機械事業スタート
    国産第一号の電気ショベル完成
1937年
  • 株式上場
  • アルミ事業スタート
1940年
  • 溶接事業スタート
    溶接棒の生産開始(国産初)
1950年~

戦後からの復活・高度経済成長

戦後いち早く鉄鋼の生産を再開
チタン工業化のパイオニアとしての地位を確立

日本の復興のため、終戦の3ヵ月後には線材の生産を再開しました。
また、1949年に日本で初めてチタンの研究開発に着手し、1955年には工業生産を開始しました。当社はチタンのパイオニアであると同時に、今ではチタンの溶解から最終製品まで手がけるチタン総合メーカーに成長しています。

1955年
  • 金属チタン事業スタート
    国内初の工業生産開始
1959年
  • 銑鋼一貫体制の確立
1960年
  • ニューヨーク事務所開設

鉄鋼・非鉄と機械の複合経営の基盤を構築
KOBELCOブランドとして海外へ

加古川製鉄所の完成、還元鉄/新製鉄プラントビジネスの開始等、それぞれの事業の拡充を図り、複合経営の基盤を構築しました。
また、「KOBELCO」ブランドの制定により、国内外において当社グループの技術、製品、事業活動に関する認知・理解の向上をはかりました。

1962年
  • 海外プラント事業スタート
    日本最大(当時)のプラント輸出(東パキスタン)
1968年
  • タイに製造拠点開設
1970年
  • 加古川製鉄所完成
1975年
  • 新交通システム
    沖縄国際海洋博会場での「海洋博KRT」運転開始
1979年
  • 国際統一商標として「KOBELCO」ブランド制定
  • 溶接ロボットARCMAN™開発
1983年
  • 米国Midrex社買収
    還元鉄/新製鉄プラントビジネスを開始
1988年
  • 米国統括会社設立
1990年
  • 米国で自動車用溶融亜鉛めっき鋼板の製造・販売拠点を設立
1995年~

阪神・淡路大震災

震災復旧から競争力向上へ
都市型発電所で地域社会の復興へ貢献

1995年の阪神・淡路大震災で被災。神戸製鉄所(現在の神戸線条工場)で高炉が損傷するなど多大な被害があったものの、2ヵ月半で高炉を再稼働させるなどして、神戸の震災復興のシンボルになりました。
また、2002年には、製鉄業での自家発電のノウハウ等を活かし、電力供給事業を開始。今日に至るまで神戸市及び阪神地区の電力供給率向上に貢献しています。

1996年
  • 電力卸供給事業(IPP)参入
2002年
  • 神戸発電所1号機営業運転を開始
2004年
  • 中国に汎用圧縮機の製造・販売拠点を設立
  • 神戸発電所2号機営業運転を開始
2005年~

世界金融危機

次の100年へ向けて
グループ経営・事業体制の強化

2005年に創業100周年を迎え、当社グループの更なる総合力を高めるため、海外統括会社を設立するなど、グループ経営・事業体制の強化を実施しました。

2006年
  • 「企業理念」策定
  • 中国自動車用特殊鋼線材加工拠点稼働開始
  • 米国自動車サスペンション用アルミ鍛造工場稼働開始
  • 米国に非汎用圧縮機の製造・販売拠点を設立
2011年
  • 中国統括会社設立
2014年
  • 中国自動車用冷延ハイテンの製造・販売拠点を設立
2016年
  • 天津アルミパネル工場稼働自動車向けアルミパネル材(日系企業初)
  • 電力事業部門スタート
2020年~

サステナビリティの潮流加速

カーボンニュートラルへの挑戦
サステナブルな社会の実現へ

2021年には、生産プロセスにおけるCO2削減と、当社グループ独自の技術・製品・サービスによるCO2排出削減貢献の2つの側面で、2030年の目標及び2050年ビジョンを策定しました。2050年のカーボンニュートラル達成に向けて、様々な事業において、施策を実行していきます。

2017年
  • 「KOBELCOの約束 Next100プロジェクト」始動
  • 品質事案発覚→再発防止策の策定
  • 東南アジア及び南アジア地域統括会社設立
  • 加古川製鉄所への上工程集約
  • スウェーデンQuintus社買収IP装置の世界トップメーカー
2018年
  • 米国アルミ押出・加工品の製造・販売会社稼働開始
2019年
  • 欧州地域統括会社設立
  • 真岡発電所1号機営業運転を開始
2020年
  • 「グループ企業理念」制定
  • 真岡発電所2号機営業運転を開始
2021年
  • マテリアリティを特定
  • (株)神鋼環境ソリューションを完全子会社化
2022年
  • 低CO2高炉鋼材“Kobenable Steel”の商品化を発表
  • 三浦工業(株)との業務提携開始
  • 神戸発電所3号機営業運転を開始
2023年
  • 神戸発電所4号機営業運転を開始
  • ハイブリッドガス供給システムの実証開始
2024年
  • 「KOBELCOグループ中期経営計画 (2024~2026年度)」を公表
  • Kobenable® Aluminumのブランド展開開始
2025年