統合報告書2019 付属資料

マテリアルバランス

神戸製鋼グループは、事業活動のあらゆる面で環境に配慮する環境経営を展開しています。
その一環として、エネルギー効率の向上と、副生ガスや排熱、水、資源などの有効利用、副産物の再資源化に継続的に取り組んでいます。

(株)神戸製鋼所における資源・エネルギーの利用状況

鉄鋼事業部門

(株)神戸製鋼所のエネルギー使用総量の95%を占める鉄鋼事業部門は、2018年度に1037万トンの鉄鉱石と565万トンの原料炭・コークス、8PJ※1の石炭、石油、都市ガスなどの燃料および65万MWhの購入電力を使用しました。生産工程で生成するコークス炉ガス、高炉ガス、転炉ガスなどの副生ガスを鋼材加熱用の燃料や自家用発電所の燃料などとして、ほぼ全量を有効に活用しています。さらに、廃熱を利用した発電を積極的に実施しており、副生ガスによる発電と合わせて、生産工程で使用する電気の60%以上をエネルギー回収による発電でまかなっています。
また、生産工程から生成する鉄鋼スラグ※2と、ダスト、スラッジなどの副産物については、社内で原料として再利用する他、セメント用資材や路盤材にするなど有効活用を図っており、副産物の97%をリサイクルしています。
今後も、資源やエネルギーの効率的な利用およびその技術開発を進めるなど、あらゆる面で環境に配慮したものづくりを進めていきます。

  • ※1:PJ=1015J

    ※2:鉄鋼スラグ:鉄鋼精錬の際に溶融した銑鉄などから分離・回収する生成物。高炉スラグや製鋼スラグなど。

鉄鋼事業部門における資源・エネルギーの利用状況(2018年度)

溶接事業部門

溶接事業部門は、金属製の線材やフープと、溶剤、水ガラスなどを原料として、溶接に使用する溶接棒や溶接ワイヤを生産しています。2018年度は、藤沢、茨木、西条、福知山の各工場合計で、17万トンの原料と、エネルギーとして6.3万MWhの電力や0.2PJの都市ガスなどの燃料を使用して、16万トンの製品を生産しました。結果として、1.7万トンの副産物が発生しましたが、そのうち98%をリサイクルしています。

溶接事業部門における資源・エネルギーの利用状況(2018年度)

INPUT OUTPUT
原料 製品
線材、フープ、溶剤、水ガラスなど 17万t 溶接棒、溶接ワイヤなど 16万t
エネルギー 副産物
購入電力 6.3万MWh 発生量 1.7万t
都市ガスなど 0.2PJ リサイクル率 98%

※リサイクル率:発生量のうち、最終埋立処分以外の処理を行った量の比率

アルミ・銅事業部門

アルミ・銅事業部門は、アルミ、銅の地金やスクラップなどを原料として、各種アルミ製品および銅製品を生産しています。2018年度は、47万トンの原料と、エネルギーとして52万MWhの電力や4PJの都市ガスなどの燃料を使用して、44万トンの製品を生産しました。
溶解・鋳造に伴う鉱さいや集じんダスト、排水スラッジなど、3.1万トンの副産物が発生しましたが、96%をリサイクルしています。

アルミ・銅事業部門における資源・エネルギーの利用状況(2018年度)

INPUT OUTPUT
原料 製品
アルミ地金、銅地金など 47万t アルミ製品、銅製品 44万t
エネルギー 副産物
購入電力 52万MWh 発生量 3.1万t
都市ガスなど 4.0PJ リサイクル率 96%

※リサイクル率:発生量のうち、最終埋立処分以外の処理を行った量の比率

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