素形材
製品・技術
日本塑性加工学会より「技術開発賞」を受賞しました
2025年06月13日
株式会社神戸製鋼所
このたび、当社社員が一般社団法人 日本塑性加工学会※において技術開発賞を受賞しましたので、お知らせします。
技術開発賞は、塑性加工の分野において独創性のある特定の技術または材料・機械・製品を開発し、優れた業績を挙げた個人もしくはグループに贈られるものです。今回、「高強度アルミニウム熱間鍛造の新プロセスの開発」を通じて、工程集約による生産効率の向上と大幅なCO2排出量削減を両立した点が高く評価され、受賞に至りました。
受賞者
素形材事業部門 大安製造所 研究首席 兼 鋳鍛開発室長 阪本正悟
(トヨタ自動車様6名との共同受賞)
開発技術名
高強度アルミニウム熱間鍛造の新プロセスの開発
開発技術の概要
自動車足回りの基幹部品であるステアリングナックルは、鋳鉄製から高強度アルミニウム鍛造製への置き換えが進んでいたが、さらにCO2削減を図るべく新プロセスの開発に着手し、工程集約による熱処理回数の低減(3回→2回)、時効処理時間の短縮(従来比1/3)を実現した。課題であった強度低下や腐食性悪化についても解決し、CO2排出量を67%、ラインスペースおよび生産リードタイムを50%削減できた。なお、従来の鋳鉄製ナックルとの比較では、CO2排出量79%、重量50%削減(参考:アルミ製ナックルの平均重量3㎏)を実現し、軽量化によって乗り心地や操縦安定性の向上、燃費1%改善をも実現した。
- ※一般社団法人 日本塑性加工学会
- 以下リンクをご確認ください。
一般社団法人 日本塑性加工学会
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- ※2025年度(第60回) 一般社団法人 日本塑性加工学会 日本塑性加工学会賞受賞者紹介[PDF:1.36MB]
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