中嶋産業(株)のホイストクレーンに低CO2高炉鋼材“Kobenable® Steel”が初採用
2025年06月17日
株式会社神戸製鋼所
当社が提供する低CO2高炉鋼材“Kobenable® Steel”が、新たに中嶋産業株式会社(以下、中嶋産業)が導入する2.8トンホイストクレーン※15基に採用されました。また、今後中嶋産業が導入予定の30トン大型クレーン1基にも採用予定です。採用されたのは鋼材製造における CO2排出量をマスバランス方式※2により100%削減した“Kobenable® Premier”となります。
- 【2.8トンホイストクレーン5基】
クレーン・ガーター製作:菱井工業株式会社 ホイスト製作:日立産機システム株式会社
- 【30トン大型ホイストクレーン1基】
クレーン・ガーター製作:菱井工業株式会社 ホイスト製作:三菱電機FA産業機器株式会社
“Kobenable® Steel”は、当社独自の高炉向けCO2低減ソリューション※3を活用し、当社の加古川製鉄所および神戸線条工場で製造している全ての厚板、薄板、線条製品を対象としています。また、従来と同等の品質を維持できることから、当社が強みとする特殊鋼線材、超ハイテン等の高品質が要求される高炉材についてもお客様に引き続き安心してご使用いただけます。
KOBELCOグループは今中期経営計画(2024~2026年度)において、「魅力ある企業への変革」を取り組むべき目標に掲げており、これを実現するための変革「KOBELCO-X※4」を推進しています。今回の取り組みは以下のGXの一例と考えています。
- GX(Green Transformation)
ホイストクレーン向けに低CO2高炉鋼材“Kobenable® Steel”を提供することにより脱炭素に貢献
また、当社グループは今中期経営計画(2024~2026年度)の最重要課題の一つに「カーボンニュートラルへの挑戦」を掲げており、本件もこれに資するものと考えております。今後も、KOBELCOグループならではの多様な事業・技術・人材のかけ算を通じて、社会課題の解決に挑み、ステークホルダーの皆様にとって「魅力ある企業」へと変革をすすめ、「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」の実現を目指してまいります。
導入された2.8トンホイストクレーン

- ※1ホイストクレーン
天井や梁に設置された巻き上げ装置で、重量物を上下・左右に移動させるための機械
ホイスト:モーターでフック等を上下させる装置
クレーン・ガーター:ホイストを移動させる装置 - ※2マスバランス方式
一般社団法人日本鉄鋼連盟「グリーンスチールに関するガイドライン」に準じ、鉄鋼メーカーでのCO2排出削減量を証書化し、一部の鉄鋼製品に割り当ててCO2排出原単位の低い鉄鋼製品とみなす方法。
- ※3神戸製鋼独自の高炉向けCO2低減ソリューション
エンジニアリング事業のミドレックス技術(天然ガスを使った還元鉄製鉄法であり、世界の約80%(還元鉄全体では約60%)を占めるリーディングプロセス。製鉄工程でのCO2排出量を20~40%抑制できることなどが特長。)を用いて製造したHBI(熱間成形還元鉄)を加古川製鉄所の高炉に多量に装入することで、高炉からのCO2排出量を大幅に削減できる技術。
- ※4KOBELCOグループが魅力ある企業へと変革していくために取り組むべき変革を総称して「KOBELCO-X」と名付け、具体的な7つのXを設定しています。

Kobenable® Steel 商品商標

神戸製鋼製 低CO2⾼炉鋼材の種類
商品名 | トン当たりCO2排出量の削減率(18年度実績比) |
---|---|
Kobenable® Premier | 100% |
Kobenable® Half | 50% |
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