環境省「環境配慮型CCUS実証拠点・サプライチェーン構築事業」における液化CO₂輸送船タンク鋼材の腐食検証への参画について
2026年04月28日
株式会社神戸製鋼所
当社は、環境省による「環境配慮型CCUS実証拠点・サプライチェーン構築事業(輸送・貯留等技術実証)※1」のコンソーシアムメンバーである上野トランステック株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役会長兼社長 CEO:上野 孝)からの業務委託※2を受け、同事業の検討範囲の一部である液化CO2輸送船に用いられるタンク鋼材(9%Ni鋼)の腐食特性に関する技術検証に参画しました。
同事業では、液化CO2輸送船の概念設計に関与する関係各社が連携し、CO2冷却時のドライアイス化や液化CO2貯蔵タンクに使用される鋼材の腐食といった技術課題について検討を進めました。
液化CO2を安全かつ安定的に輸送・貯蔵するためには、設計段階において、実際の輸送条件を想定した材料の健全性を確認することが重要です。
当社は、液化CO2貯蔵タンクに使用される9%Ni鋼材について、液化CO2環境下で想定される腐食挙動を把握するための腐食試験を実施しました。
具体的には、輸送条件である中温・中圧条件下において、不純物を加えた液化CO2を用い、不純物の種類や含有量の違いが腐食の進行に与える影響を整理しました。
これらの検証を通じて、液化CO2環境下における9%Ni鋼材の腐食傾向を把握でき、液化CO2輸送船および貯蔵タンクの仕様検討を行う際に、材料面でどのような点に配慮すべきかが整理されました。本検証で得られた知見は、液化CO2環境下における腐食傾向の整理を通じて、将来的な貯蔵タンクの仕様検討に資する対策技術検討を進める上での技術的基盤として活用されることが期待されています。
また、一般財団法人日本海事協会との協議を通じて、これらの腐食試験の方法および結果について内容が確認され、技術的観点から有用な知見であるとの理解が共有されました。
KOBELCOグループは、こうした技術検討や実証への協力を通じて、ステークホルダーの皆様にとって「魅力ある企業」へと変革をすすめ、「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」の実現を目指していきます。
- ※1環境配慮型CCUS実証拠点・サプライチェーン構築事業(輸送・貯留等技術実証)について
- ※2上野トランステック株式会社 プレスリリース
「世界初、『ソケットSPAR方式液化CO2輸送船』の基本設計承認(AiP)を取得」
- ※プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。