Kobelco Industrial Machinery India(KIMI)における工場拡張投資について
2025年06月27日
株式会社神戸製鋼所
このたび、当社は機械事業部門のインド拠点であるKobelco Industrial Machinery India (以下、KIMI)の工場拡張投資を意思決定しました。総投資予定額は約30億円で2027年度の拡張部完工を予定しています。
当社は、2010年にインドの建設エンジニアリング最大手で産業機械なども手掛けるラーセン・アンド・トゥブロ社(LARSEN & TOUBRO:L&T社)と合弁(当社49%出資)で、LTKM社を設立しました。 2019年には、当社がLTKM社を完全子会社化したことに伴い会社名をKobelco Industrial Machinery India(KIMI)とし、以来、KIMIはインドおよび周辺地域におけるタイヤ・ゴム機械(ゴム混練機、ゴム押出機※1)の製造、販売拠点として着実に事業を拡大してきました。近年、特にインド市場は自動車の生産増加に伴いタイヤ・ゴム機械の需要がさらに拡大しており、今回の拡張投資により更なる生産能力強化と事業成長を図ります。
併せて、工場拡張に伴いKIMIに非汎用圧縮機※2用の生産設備を新たに設置します。現在、非汎用圧縮機は日本、米国、中国、韓国に生産拠点を有しますが、将来的なエネルギー転換に関連する市場拡大とコスト競争力強化、インドを始めとした将来的な中近東・アフリカ市場への進出、また近年顕著になりつつあるカントリーリスクの低減に向けて生産拠点の多様化を図るべく、今回の拡張投資によりインドでの生産を開始し事業の強化を推進します。
また、今回の拡張投資に先立ち、2025年1月にKIMIチェンナイ支店としてKobelco Machinery Global Capability Center, Chennai(KMGC, Chennai)を開設し、タイヤ・ゴム機械、非汎用圧縮機を中心とした設計・開発業務を開始しています。
これらのリソースを総合的に活用することで、お客様によりご満足いただけるよう、当社機械事業はインドを拠点とした更なるグローバル市場でのプレゼンスの向上と事業拡大を図ります。
KOBELCOグループの変革への取り組み“KOBELCO-X”について
KOBELCOグループは今中期経営計画(2024~2026年度)において、「魅力ある企業への変革」を取り組むべき目標に掲げており、これを実現するための変革「KOBELCO-X※3」を推進しています。今回の工場拡張投資は機械事業の「稼ぐ力の強化」と「成長追求」に寄与するもので、AX(Ambidexterity:両利きの経営)の一例と考えております。
今後も、KOBELCOグループならではの多様な事業・技術・人材のかけ算を通じて、社会課題の解決に挑み、ステークホルダーの皆様にとって「魅力ある企業」へと変革をすすめ、「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」の実現を目指していきます。
- ※1ゴム混練機とは、タイヤもしくはゴム製品の製造工程の最上流に設置され、原材料のゴム、カーボン、硫黄、薬品、オイルなどを混ぜ、練り込む機械です(通称ミキサー)。一方、ゴム押出機は、ゴム混練機の下工程に設置され、混練されたゴム他の原材料の塊をシートに加工する機械です。
- ※2発電や化学プラント等幅広い用途向けに使用される、空気やガスを圧縮し連続的に送り出す装置です。
- ※3KOBELCOグループが魅力ある企業へと変革していくために取り組むべき変革を総称して「KOBELCO-X」と名付け、具体的な7つのXを設定しています。

写真
タイヤ・ゴム機械

非汎用圧縮機(ラインアップ)



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