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サウジアラビアにおける非汎用圧縮機および樹脂混練造粒装置のサービス拠点設立に着手

2025年08月20日

株式会社神戸製鋼所

当社は、非汎用圧縮機および樹脂混練造粒装置※1の最大市場の一つであるサウジアラビアにおいて、新たにサービス拠点としてKobelco Machinery Solution Arabia(KMSA)の設立に着手しました。これにより当社・機械事業部門は中東地域におけるアフターサービス体制を一層強化し、お客様のプラント操業に寄り添ったサポートにより更なる事業拡大を目指します。

当社の機械事業部門の主要メニューである非汎用圧縮機と樹脂混練造粒装置は世界各地のエネルギー産業向けに多くの納入実績を有しています。特に中東エリアでは、これらの製品をサウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェートなどの石油化学プラント、LNGプラント等に数多く納入しており、長年にわたりお客様のプラント操業を支えてきました。

また、これらの製品はお客様の仕様・要求に基づいて設計、製造しているため、一品一様のオーダーメイド品であり簡単に代用がきかない重要な設備です。その設備が停止した場合、プラント操業に大きな影響を及ぼすため、迅速なトラブルシューティングや技術サポート、メンテナンス対応は非常に重要となります。

中東エリアは納入機が最も多い市場の一つであることから、当社は2012年にUAEに非汎用圧縮機と樹脂混練造粒装置のアフターサービスを専門に手がけるKobelco Machinery Middle East(以下、KMME)を設立し、中東エリア及びインド、アフリカにおいてお客様をサポートしてきました。

一方、サウジアラビアでは政府が推進する「VISION2030」により、産業の内製化が進み、主要なお客様は、技術員派遣や整備工事関連のサービス業務について、同国内に拠点を持つ企業を優遇する方針を打ち出しています。このような背景を受け、当社は既存のKMMEに加え、新たにサウジアラビアにサービス拠点KMSAを設立することを決定しました。これにより、技術指導員の派遣、現地での整備・補修工事など幅広いアフターサービスの提供が可能となります。

サウジアラビアは中東地域の中核市場であり、同エリア内におけるこれらの製品の売上げの約6~7割を占めています。同国は豊富な資源にも恵まれ、石油化学等のエネルギー産業を中心に飛躍的に発展してきました。そしてこれからも豊富な資金により更にあらゆる産業の発達が見込まれる中、お客様からは技術指導員派遣、現地整備工事、補修などの対応を期待されており、当社として従来のスペアパーツ供給に加え更なるサービスメニューの拡大を目指します。

KOBELCOグループの変革への取り組み“KOBELCO-X”について

KOBELCOグループは今中期経営計画(2024~2026年度)において、「魅力ある企業への変革」を取り組むべき目標に掲げており、これを実現するための変革「KOBELCO-X※2」を推進しています。今回のサービス拠点設立は機械事業の「稼ぐ力の強化」と「成長追求」に寄与するもので、AX(Ambidexterity:両利きの経営)の一例と考えております。

今後も、KOBELCOグループならではの多様な事業・技術・人材のかけ算を通じて、社会課題の解決に挑み、ステークホルダーの皆様にとって「魅力ある企業」へと変革をすすめ、「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」の実現を目指していきます。

Kobelco Machinery Solution Arabia概要

所在地

サウジアラビア ジュバイル工業都市

サービス内容

メンテナンス、オーバーホール、技術指導員派遣

設立時期

2025年末頃

  1. ※1非汎用圧縮機は発電や化学プラント等幅広い用途向けに使用される、空気やガスを圧縮し連続的に送り出す装置です。樹脂混練造粒装置は石油化学コンビナートなどの樹脂生産ラインの後工程に設置され、ポリエチレンやポリプロピレンなどの各種プラスチック材料を米粒大のペレットに加工する装置です。
  2. ※2KOBELCOグループが魅力ある企業へと変革していくために取り組むべき変革を総称して「KOBELCO-X」と名付け、具体的な7つのXを設定しています。
KOBELCO-X
非汎用圧縮機
樹脂混練造粒装置
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