「第67回 田宮賞」の表彰について
2026年03月30日
株式会社神戸製鋼所
当社は、「第67回 田宮賞」の受賞案件を以下のとおり選定しました。また、表彰を3月27日開催の「KOBELCO AWARDS 2025」※1において実施しました。
表彰式の概要につきましては、同日に公表するKOBELCO AWARDS 2025のプレスリリースをご参照ください。
「田宮賞」は、当社の第5代社長 田宮嘉右衛門※2の遺徳と事績を永く記念するため、当社およびグループ各社等の中から企業価値向上や、社会に大きく貢献した技術・製品・活動について表彰するものです。この取組みは1960年より実施されており、今年で67回目を迎えました。なお、これまでの金・銀・銅賞という評価は廃止し、一定の評価を得た事績には田宮賞を授与することとしました。また、田宮賞受賞事績の中から特に顕著な功績を得た1件を田宮賞大賞に選定できることとしました。
企業価値向上や社会への貢献のために変革に取り組むという精神は、現在、当社グループが推進している変革への取組み(KOBELCO-X※3)にも通じるものです。当社グループは今後も、様々な社会課題の解決に挑み続け、「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」の実現を目指していきます。
- ※1KOBELCOグループでは、これまで事業活動による業績への貢献から、企業風土づくりにつながる改善や挑戦まで、さまざまな形で社員の取り組みを称えてきました。こうした優れた活動を、より広くグループ内外に発信し、KOBELCOとして大切にする価値観を共有する場として、今回初めて複数の賞の表彰を合同表彰式として開催しました。
KOBELCOグループ合同表彰式「KOBELCO AWARDS 2025」 の開催について(2026年03月30日) - ※2合名会社鈴木商店が1905年に小林製鋼所を買収し「神戸製鋼所」として創業した際、最初の支配人に就任した当社生みの親です。その後1934年から1945年まで第五代目社長を務め、社業の発展に尽力しました。
- ※3KOBELCOグループが魅力ある企業へと変革していくために取り組むべき変革を総称して「KOBELCO-X」と名付け、具体的な7つのXを設定しています。
当社グループが取組む「変革」[PDF:7.84MB]

田宮賞大賞:電力事業部門
テーマ「神戸発電所3・4号機の建設」
概要
神戸発電所3・4号機の建設は、最新鋭の超々臨界圧(USC)方式を採用した都市型発電所プロジェクトであり、石炭火力として高効率・国内最高水準の環境性能を実現するとともに、神戸・阪神地域への安定的な電力供給を目的として推進した。厳しい環境規制、敷地制約、短工期、コロナ禍といった課題を克服、所定の性能を満足し、工期と予算を厳守して計画通り運転を開始し、電力安定供給と地域経済発展に貢献を果たした。 将来に向けては、2050年カーボンニュートラルの実現を見据え、低炭素電源に向けたさらなる進化を続け、地域の持続可能なエネルギー基盤としての発展が期待される。
評価のポイント
自社EPC(エンジニアリング・調達・建設)によるきめ細やかな対応を通して、敷地制約、短工期、コロナ渦といった課題を克服、所定の性能を満足し、工期と予算厳守を実現したこと、神戸・阪神地区の系統安定を支える固定電源として、地域の電力安定供給と経済発展に貢献したこと、最新鋭火力として将来のCN対応技術導入の基盤を備え、総合エンジニアリング力の横展開が可能であること等を評価した。

田宮賞:素形材事業部門
テーマ「車載小型端子に適応した材料開発とグローバル供給体制の確立」
概要
自動車の電装化進展で電子部品の数は増加している。自動車の快適性・利便性の向上のため車内スペース確保を目的として電子部品、コネクタの小型化・多極化が求められてきた。そこで、高強度・優れた曲げ加工性・耐応力緩和特性を両立する銅合金「CAC60」を開発し、0.64mm小型端子の実用化を実現した。さらに、コネクタの嵌合力低減を目的に低摩擦錫めっき「新リフローめっき」を開発し、従来比約50%の摩擦低減と高い接触信頼性を達成した。また、国内に加え中国・ASEANにおける生産体制と欧米への技術ライセンスによりグローバル供給体制を構築したことで、車載端子分野における競争力強化を実現した。
評価のポイント
微量元素を活用した成分設計と組織制御により、他社製品(Cu-Ni-Si合金)を凌駕する高強度と曲げ加工性を実現し、端子の小型化に貢献したこと、独自のリフローめっき技術(表面へのCu-Sn微細分散、Ni-CuSn-Snの3層構造)を開発し、コネクタの信頼性向上に加え、コネクタ嵌合作業者の負荷低減に貢献したこと、さらに性能検証と技術データの提示を通じてお客様からの信頼性への懸念を払拭し、実用化まで結び付けたこと等を評価した。


田宮賞:シンフォニアテクノロジー(株)
テーマ「パワーエレクトロニクス機器事業における収益力の向上による利益拡大」
概要
パワーエレクトロニクス機器事業は、生産能力拡大と業務改善を軸に事業構造の強化を進めた。
産業インフラ分野では、動画、作業マニュアルを活用した技能向上、多能工化や工程管理を強化したことで、航空機整備用電源やサブマージドポンプ用モータの増産体制を確立した。自動車試験装置分野では、供試品(モータ・インバータ等)の受託試験事業を拡大するとともに、得られた試験結果に基づいてお客様の要求事項を整理し、製品開発へ反映した。これらの取組みにより、全社利益への貢献度も向上し、脱炭素やEV化といった成長分野での競争力強化と将来の事業拡大基盤の確立に寄与した。
評価のポイント
需要拡大が続くパワーエレクトロニクス分野において、営業・技術・製造が一体となって生産効率向上、調達の安定化等を着実に進め、事業収益基盤の強化に大きく貢献した。また、競争が激化する成長市場において、自社の強みを生かした製品群と全社連携により、多品種・複雑な生産条件下でも確実に成果を上げており、事業運営力として高い水準にある点などを評価した。
表彰式の様子


- ※プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。