処分容器と廃棄体の製作への取り組み

神戸製鋼は輸送・貯蔵容器(キャスク)で培った設計・製造技術を、低レベル放射性廃棄物(LLW)や高レベル放射性廃棄物(HLW)の処分容器開発に展開し、幅広い試験評価を行っています。また、金属廃棄物の溶融処理やリサイクルにも積極的に取り組み、クリアランス金属を保管容器としてリサイクルすることで放射性廃棄物量を減らし、資源を有効活用することを目指しています。SKB社との包括業務提携による処分場操業システムの検討・設計にも取り組んでいます。

炭素鋼容器蓋部の遠隔自動溶接試験(左)
鋳造LLW用処分容器の試作(右)
クリアランス金属リサイクル製品
処分容器内側に収納する
遮へい材の試作
(国研)日本原子力研究開発機構 殿
HLW用処分容器の試作

放射性廃棄物処理技術を活用した廃止措置への挑戦

運転を終了した原子力発電所を解体・撤去し、廃棄物の処理処分と跡地を有効利用するための作業を「廃止措置」といいます。神戸製鋼はこの重要な取り組みにおいて、放射性廃棄物の処理技術やキャスク・保管容器の製作・ハンドリング技術を駆使し、解体廃棄物の処理・保管の革新的なソリューションを提供しています。さらに、クリアランス金属の保管管理やリサイクル方法についても積極的な提案を行っています。

「解体廃棄物のリサイクル」、「高線量廃棄物を収納する保管容器と専用吊具の設計開発」の図(出典:日本原子力文化財団「原子力総合パンフレット2022年度版」)

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