2005~2025年度の歩み

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2005年度

節目

― 次の100年を見据えた、中期経営計画の総仕上げ ―

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5つの重点施策で次代の芽を広げる

2003年度から2005年度の各重点施策の主な実績を下表にまとめた。

重点施策 2003~2005年度の主な取組み
①特長ある製品の創出と拡販
  • 次世代製鉄法ITmk3®(アイティ・マークスリー、Iron making Technology Mark Three)実証プラントの操業開始(2003年5月)
  • 水素ステーション向けガス超高圧圧縮機の開発(2003年12月)
  • 磁気特性と切削加工性に優れた純鉄系軟磁性材料「ELCH2S」の商品化(2004年10月)
  • サウジアラビアSaudi Iron & Steel Company(Hadeed)よりMIDREX™(ミドレックス)プラント受注(2004年12月)
  • マレーシアLion GroupよりMIDREX™プラント受注(2005年1月)
  • ロシアGazmetall Holding OOOよりMIDREX™プラント受注(2005年2月)
  • カタールQatar Steel CompanyよりMIDREX™プラント受注(2005年2月)
  • オマーンShadeed Iron & Steel LLCよりMIDREX™プラント受注(2005年2月)
  • 新型アーク溶接ロボット「ARCMAN™-MP」の発売(2005年4月)
②他社との連携のさらなる推進
  • 米国Alcoa Inc.との提携内容見直し(2003年8月)、及び神鋼アルコアアルミ(株)吸収合併(同年12月)
  • 川崎重工業(株)と破砕機事業で営業・設計部門の統合会社/(株)アーステクニカ設立(2003年4月)、及び当社と川崎重工業(株)の破砕機事業の製造部門をアーステクニカへ承継し製販統合(2005年4月)
  • JFEスチール(株)と溶接事業でKOBE・JFEウェルディング(株)設立(2003年10月)、及び当社が完全子会社化したうえでKOBEウェルディングワイヤ(株)へ改称(2005年4月)
  • 三菱マテリアル(株)と銅管事業で(株)コベルコ マテリアル銅管設立(2004年4月)
  • 新日本製鐵(株)、住友金属工業(株)(ともに現日本製鉄(株))、当社で3社連携深化を公表(2005年3月)
③グローバル市場への対応
  • 三井物産(株)、豊田通商(株)と米国に自動車サスペンション用アルミ鍛造品の製造・販売会社/Kobe Aluminum Automotive Products, LLC(現Kobelco Aluminum Automotive Products, LLC)設立(2003年5月)
  • 神鋼圧縮機製造(上海)有限公司設立(2004年2月)
  • コベルコ建機(株)、豊田通商(株)、中国の投資会社で油圧ショベル生産合弁会社/杭州神鋼建設機械有限公司設立(2003年12月)
  • (株)メタルワン、協同シャフト(株)、(株)杉田製線と磨棒鋼・CHQワイヤの製造・販売会社/神鋼線材加工(佛山)有限公司設立(2004年11月)
  • 電子材料用銅板材のスリット加工・販売及び技術サービス会社/蘇州神鋼電子材料有限公司設立(2005年5月)
  • (株)杉田製線、三井物産(株)、中国の泓昇有限公司と線材二次加工会社/江陰法爾勝杉田弾簧製線有限公司設立(2005年8月)
④競争力強化のためのコスト削減と投資
  • 神鋼パンテツク(株)の環境ビジネスを統合し、社名を(株)神鋼環境ソリューションに変更(2003年10月)
  • プラント関連の神鋼メックス(株)と神鋼プラント建設(株)を統合し、(株)神鋼エンジニアリング&メンテナンス(現(株)コベルコE&M)設立(2004年11月)
  • 当社不動産部門をコベルコ開発(株)に継承し、神鋼不動産(株)設立(2005年10月)
  • 鋼構造事業分野のうち、一般鋼製橋梁・ケーソン・ジャケット・沈埋函に関する事業の撤退を決定(2005年10月)
⑤コーポレート・ガバナンス強化のための諸施策ほか
  • 企業倫理綱領改定、コンプライアンス委員会設立(ともに2003年6月)
  • 社内報『神鋼TIMES』を神戸製鋼グループ報として新創刊(2005年4月)、後に社内公募で『KOBELCO Newsnet』に改称
⑥その他
  • 神鋼神戸発電所(現神戸発電所)2号機営業運転開始(2004年4月)

中期経営計画最終年度の2005年度下期以降においても、特長ある製品の創出と拡販、及び他社との連携のさらなる推進により、次の中期経営計画につながる成果を挙げた。特筆すべきものを以下に紹介する。

特長ある製品の創出と拡販

中量輸送の公共交通機関であり、当社の無人運転システムが採用されている新交通システムが2006年に相次いで運航を開始した。神戸空港とポートアイランドを結ぶ「ポートライナー」の延伸路線が2006年2月に、東京臨海副都心の有明駅と地下鉄有楽町線豊洲駅を結ぶ「ゆりかもめ」の延伸路線が同年3月に開通した。当社の新交通システムは、高架等の専用軌道を小型軽量のゴムタイヤ付き車両がガイドに沿って走行するシステムで、自動運転システムによる無人運転が可能となる。また、東京都荒川区と足立区を結ぶ「日暮里・舎人ライナー」向けに当社システムの納入も決まった。その後、2008年3月に開通し、当社はシステムの納入に加え、2025年現在まで継続して電気設備の保守業務に従事している。

新鉄源事業では2005年10月、アルゼンチン大手製鉄メーカー/Acindar Industria Argentina de Aceros S.A.からMIDREX™プラント拡張計画のエンジニアリング業務を受注した。MIDREX™プロセスは、天然ガスを改質した水素リッチな還元ガスを還元剤として鉄鉱石を直接還元する還元鉄製造プロセスである。世界の直接還元鉄生産量は、鉄鋼需要のひっ迫を背景に順調に伸びており、MIDREX™プロセスは、北米・中南米・旧ソ連地域等の天然ガスが産出される地域向きのプロセスとして連続受注していた。2005年当時の直接還元鉄生産量におけるシェアは64%であった。

MIDREX™プラントで製造されるHBI(Hot Briquetted Iron:熱間成形還元鉄)

他社との連携のさらなる推進

2005年3月以降、新日本製鐵(株)、住友金属工業(株)(ともに現日本製鉄(株))、及び当社は、提携策の検討及びその実行をより一層円滑かつ確実に推進していくために3社間で株式追加取得の検討を行ってきたが、2005年12月に株式追加取得を完了した。2006年3月には、3社のいずれかに買収提案がなされた場合、他の2社への通知・要請に基づき、対応を共同で検討する覚書を締結した。

コーポレート・ガバナンス強化のための諸施策

上表のとおり、コンプライアンスの確立に向けた施策等を進めたものの、2005年9月に当社は鋼橋上部工事に係る談合事件につき公正取引委員会の排除勧告を受け、同年12月に鋼構造物工事業に関し営業停止処分を受けた。また同年11月に、当時子会社であったサン・アルミニウム工業(株)も一部のアルミ箔製品のカルテル行為に対して公正取引委員会より排除勧告を受けるなど、グループとしてのコンプライアンスの不徹底を示すこととなった。

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