2005~2025年度の歩み

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20102012年度

志向

― 中長期経営ビジョンの策定と成長領域への舵取り ―

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グローバルでの成長を推進した「KOBELCO VISION“G”」を策定

2010~2012年の世界と日本 リーマン・ショックからの回復と東日本大震災

リーマン・ショック後の世界経済は、BRICS、ASEAN等の新興国の成長に支えられ2010年から緩やかな回復基調が続いた。特に中国は2010年に日本を抜いてGDP世界第2位となり、その後、経済大国化への路線を一段と進めていった。欧州はギリシャに端を発する債務危機に見舞われて低迷したが、米国は大規模な金融緩和や景気刺激策を背景に、雇用や所得環境の改善が進み、回復軌道に乗り始めた。

日本経済も2010年度は3%を超える実質経済成長率を示したものの、2011年3月11日には東日本大震災に見舞われた。このため2011年度の成長率はほぼ横ばいで、2012年度も復興需要は生じたものの、1ドル80円を切る円高が続いたこともあり低迷は長引いた。

中長期経営ビジョン「KOBELCO VISION“G”」の策定

リーマン・ショック後の緩やかな景気回復傾向を踏まえ、当社は2010年4月、中長期経営ビジョン「KOBELCO VISION“G”※1」を発表した。従来の数値計画を中心とした中期経営計画とは異なり、5~10年後の将来を見据えた当社グループの方向性を示す形を取った。中長期の環境認識として、少子高齢化や製造業の海外移転等による国内需要の減少、新興国を中心とした海外需要の伸長、低炭素社会に向けた需要構造の変化を想定した。そのような中で、多様な素材系、機械系ビジネスで培った当社グループならではの知識・技術をさらに融合することにより、5~10年後のグループ像として以下を目指すとした。

  • グローバル市場において存在感のある企業グループ
  • 安定収益体質と強固な財務基盤を備え持つ企業グループ
  • 株主・取引先・従業員・社会と共栄する企業グループ

このグループ像の実現に向けて、基本方針として以下の5つを掲げた。

  1. オンリーワンの徹底的な追求
    • 多様な知識や技術を融合して、当社グループならではの新たなオンリーワンを創出する
    • 変化するニーズを常に発掘・捕捉し、より良い製品・技術として反映することでお客様の満足度を向上させる
    • 既存ビジネスの川下や川上の領域にも事業展開することで、付加価値を飛躍的に向上させる
  1. 「ものづくり力」の更なる強化
    • 「ものづくり」「ものづくり力」を定義し(第2節参照)、当社グループの競争力の源泉であるものづくり力の強化にグループ全体で取り組む
  1. 成長市場への進出深化
    • 新興国を中心とする成長地域での事業展開を強化する
    • 環境・資源・エネルギー等、国内外の成長分野への取組みを加速する
  1. グループ総合力の発揮
    • 技術・人材・情報・アイデア・知恵等を、価値観や組織の枠を越えて有機的に結合し、新たな価値を創造する
    • 事業基盤の強化・変革を担うことのできるグループ人材、グローバルな事業展開にも対応可能な人材を計画的に育成する
  1. 社会への貢献
    • コンプライアンスに対する「感度」の高い企業風土を醸成するとともに、地域社会や環境問題への貢献を中心として、積極的に社会的責任を果たす

業績イメージとしては、5~10年後において、売上高3兆円、経常損益2,000億円超(景気悪化時でも1,000億円超は確保)、D/Eレシオ1.0倍の達成を目指すとした。また、積極的なグローバル展開の推進により、売上高に占める海外比率を2008年度の30%超から50%程度にまで引き上げる想定であった。

  1. 中長期経営ビジョンのキーワードになる「Global」「Group」「Growth」等の頭文字を取り、「KOBELCO VISION “G”」とした。

中長期経営ビジョン「KOBELCO VISION“G”」を公表(2010年4月)

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