UBMSによるDLCコーティング

DLC膜の受託加工はお任せください。

DLC(ダイヤモンドライクカーボン)の新しい歴史が始まりました。
神戸製鋼はUBMS™ を使用した、高性能DLC膜の受託加工を承っています。
従来のDLCにご不満で、利用をあきらめていた方も、ぜひご相談下さい。

UBMSを利用したDLCなら

  • DLCの硬度制御が可能です。
  • DLCの高い密着力を実現します。
  • DLCの用途が大きく広がります。

UBMSの概要

DLC膜は高硬度、低摩擦係数という特質をもちながら、既存のプロセスでは密着力が低いために、その用途が偏りがちでした。
神戸製鋼が開発したUBMS™ -アンバランスド・マグネトロン・スパッタリング装置は、高い密着力を実現し、バランスのとれた皮膜でDLCのアプリケーションを広げています。

UBMSの概要


非平衡磁場により基板近傍のプラズマ密度が高くなり、基板へのイオンアシスト効果が増大します。
基板に印加するバイアス電圧を制御することで、膜構造、結晶性、組成、密着性、表面morphologyなどのDLC膜特性を制御できます。

量産用中型UBMS装置

量産用中型UBMS装置
UBMS504
有効処理空間:Φ450×H400
UBM蒸発源:4式搭載

BELCOAT®-DLCのラインナップ

名称 DLC
種別
適用膜厚
(μm)
特長 代表的用途
BELCOAT®B 標準 0.5~5 耐摩耗性、摺動性、密着性のバランス 一般機械部品
金型
BELCOAT®HB 高硬度 1~5 耐摩耗性重視 自動車部品
高負荷機械部品
BELCOAT®UB 超高硬度 1~4 高面圧条件化での耐摩耗性を重視 自動車部品(レース用)
切削工具
BELCOAT®NB ナノ積層 1~10 耐摩耗性と摺動性を両立、靭性・耐衝撃性に富む 軸受、打抜金型
BELCOAT®MB 金属ドープ 1~10 ドープ金属種、量により特性変化。
応力緩和効果
自動車部品
樹脂成型金型

※摩擦係数はドライ条件、対Fe系材料に対する値。

※上記の他にもご用途に応じた様々なDLCを提案いたします。

DLC-UBMS™ の特徴

低摩擦係数のDLCを実現

従来の硬質膜に比べて、非常に小さな摩擦係数を示します。

低摩擦係数のDLCを実現

高密着力のDLCを実現

金属/C傾斜層を中間層とすることでDLC膜の高い密着力を実現します。
スクラッチテスター臨界荷重:超硬100N、工具鋼70N

DLC膜 構成

DLC膜 構成 写真

DLCの適用事例

部品
  • 自動車部品(ロッカーアーム、リテーナ、ピストンリング)
  • 油圧ポンプ部品(ピストンシュー、ピストン)
  • 工作機械・繊維機械部品(ガイド、スリーブ)
  • 摺動部品(軸受、ボールネジ、ガイドレール)
  • 電子・精密機械部品
    (ウェーハー、ディスクハンドリング部品、ガラス冶具)
金型
  • 樹脂型/精密金型、チップ用金型
  • 銅管加工用工具、銅管・SUS管トリミングダイス
  • 切断・打抜パンチ/Al曲げ加工用ロール、アルミ鍛造金型
工具
  • ドライカット用切削工具(エンドミル、PCBマイクロドリル)
  • Al・銅材用メタルソー/スリッタ/木材用丸鋸
刃物
  • 剃刀刃/ナイフ・カッタ刃/グラスウール切断鋏/鉋刃
  • 樹脂機械用ダイス/ブレード
その他
  • ゴルフドライバーヘッド

SUS板打抜きハイス材パンチ

SUS板打抜きハイス材パンチ

DLC膜の耐凝着性、耐摩耗性効果→ 寿命9倍

F1レース用エンジン部品

F1レース用エンジン部品

最大回転数19,000rpm、最高出力700馬力の驚異的な仕様を誇るF1レースエンジンに当社の高硬度・高密着性DLCコーティングを適用

アルミダイカスト用ピン

アルミダイカスト用ピン

アルミ溶湯との摩擦抵抗比

試験後の皮膜面外観

UBMS装置で対応できるコーティング処理

適用可能寸法
有効処理範囲
中型機 Φ450×H600mm
重量
中型機  ~180Kg
※装置への取付方法、成膜面などにより変わります。 詳しくはお問合せ下さい。
成膜可能材質 超硬、SUS、工具鋼、金型鋼、アルミ合金、セラミック、ガラス
※従来は出来なかったCrメッキ品、Ti合金、窒化物系皮膜にも成膜可能です。詳しくはお問合せ下さい。
処理温度 150~300℃
※100℃以下の低温処理も可能です。 詳しくはお問合せ下さい。
DLC以外の適用膜種 窒化膜(TiN TiAlN CrN など)
酸化膜(Al2O3など)、硫化物膜(MoS2など)
各種金属膜(Au、Ag、W、Ta、Nb、Vなど)
膜厚 1~10μm

お問い合わせ先

株式会社 神戸製鋼所 機械事業部門
営業・マーケティング本部
新事業推進部 高機能室
TEL:03-5739-6761

Webからのお問い合わせ

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