ハードディスク用アルミニウム合金ブランク・基板

優れたアルミニウム合金ブランク・基板

ハードディスクに使われる磁気ディスク基板には、アルミニウム合金が使用されています。
クラウドサービスを支えるデータセンター向けニアライン用の需要が拡大しています。
面記録密度を向上させるために、ハードディスク用基板には平坦度や平滑性などの非常に高い品質が求められます。
当社のアルミニウム合金ブランク・基板の世界シェアは約60%強を占めています。

特長

  • 板及びブランク生産技術による欠陥のない平滑な表面
  • 長年培った打抜き、加圧・積付焼鈍技術による優れた平坦度
  • めっき処理条件に合わせた合金成分による優れためっき処理性
  • 表面エッチング処理及び合金成分の最適化による高い研削性

生産開発体制

  • 素材からブランク・サブストレートまでの一貫生産体制
  • 真岡とマレーシア(KPTEC)の2極でのブランク生産体制(世界シェア約60%)
  • 自動化の進んだ高生産性のブランク製造ライン
  • 世界トップクラスのグラインドサブストレート生産技術(KPTEC)
  • 真岡-技術開発本部の連携による合金開発,生産技術や基板評価技術

ディスク用合金5D86

5D86の成分
(wt%)
Si Fe Cu Mn Mg Cr Zn Ti
≦0.04 ≦0.05 0.03-0.09 ≦0.05 3.5-4.5 ≦0.10 0.10-0.20 ≦0.20
合金 引張り強さ(MPa) 耐力(MPa) 伸び(%)
5D86-O 205~275 80以上 18以上

基板製造工程

アルミコイル

溶解 → 鋳造 → 面削 → 均質化熱処理 → 熱間圧延 → 冷間圧延 → スリッター

ブランク

アルミコイル → 打ち抜き → 積み付け → 焼鈍 → 剥離・検査 → 梱包

サブストレート

ブランク → 端面加工 → 焼鈍 → グラインド加工 → 洗浄 → 検査 → 梱包

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