アルミの特性

軽い:比重 2.7、耐食性がよい:皮膜の自己修復作用、強い:比強度 11.5

アルミニウムは軽量、強度、耐食性、加工性などの特性を持ち、各分野で幅広く使用される金属です。

  • アルミニウムは密度が銅や鉄の約1/3であり、比強度(単位重量当りの強度)が大きいため、自動車、鉄道車両、航空機などの輸送機器の分野で軽量化に役立っており、省エネルギーにつながります。
  • 合金の種類、質別によって引張強さを変化させることができ、用途に応じて適切なものを選ぶことができます。
  • 大気中で自然に耐食性のよい酸化被膜が形成され、自己防護するので、鉄鋼のような赤さびを生ずることがなく、優れた耐食性をもっています。

軽い・強い・耐食性がよい

特性 具体例 代表的用途
軽い アルミニウムの比重は2.7で、鉄の7.8や銅の8.9と比べると約3分の1である。 自動車、鉄道車両、航空機、船舶などの輸送分野
強い アルミニウムは比強度(単位重量当りの強度)が大きい。純アルミニウムにマグネシウム、マンガン、銅、けい素、亜鉛などを添加して合金にしたり、圧延などの加工や、熱処理を施したりして、強度を高くすることができる。 輸送機器や建築物などの構造材料
耐食性がよい アルミニウムは空気中では、ち密で安定な酸化皮膜を生成し、この皮膜が腐食を自然に防止する。 建築、自動車、船舶、海洋開発などの分野
電気伝導性がよい 電気伝導率は銅の約60%であるが、比重が約1/3であるため、同じ重さの銅に比べて2倍もの電流を通すことができる。 高電圧の送電線や導体(板・管)など
熱伝導性がよい アルミニウムの熱伝導率は鉄の約3倍。 冷暖房装置、各種の熱交換器、飲料缶など
磁気を帯びない アルミニウムは非磁性体であり、磁場に影響されない。 計測機器や電子医療機器、メカトロニクス機器など

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