神戸製鋼のチタン

日本のチタンのパイオニア
1949年日本で初めてチタンの研究開発に着手、どこよりも長いチタンの歴史があります。
60年以上のチタンとの関わりを通して、当社はあらゆる産業の発展を支えてきました。
我が国唯一の
チタン総合一貫メーカー
チタンの溶解から最終製品まで手がける一貫メーカーだからこそ、一貫した品質設計、品質管理が可能です。
航空機用チタンの
高い品質と信頼
当社のチタン鍛造品分野における高い技術力と供給実績ならびに一貫メーカーであることが評価され、国内外の機体メーカー、エンジンメーカーのサプライヤー認定を数多く取得しています。
多彩な品種構成
純チタンからチタン合金まで豊富な材料メニューで板から鍛造品まであらゆる形状に対応します。
世界に誇る
チタン専用自社生産設備
チタンのパイオニアならではのチタン製造に最適な専用設備で、最高品質の製品を作り続けています。
当社のチタン専用設備
チャージ式溶解炉
連続焼鈍酸洗ライン
真空焼鈍炉
リングミル
8,000tプレス
タンデム熱間圧延機

新規材料、新規技術への取り組み

さまざまな用途に応じた材料、接合技術および機能性表面処理技術の開発を行い、ユーザーニーズに応えています。

当社が開発した材料と技術

分類 名称 成分系 特長
純チタン 建材用チタン 純チタン 耐ポケットウェーブ性、低光沢度、耐経年変色性
成形加工用チタン 純チタン 成形度合いに応じた材料特性と表面品質のオーダーメード
チタン合金 KS100、KS120 Ti-Fe-O-(Si) 耐キズ付き性、鏡面加工性、安価な添加元素でTi-3Al-2.5V 以上の強度
AKOT (エイコット) Ti-Ni-Pd-Ru-Cr 超耐食性
KSTI-5TA 耐高温・高濃度硝酸性
KSTI-1.5AL 耐熱性、対水素吸収性、純チタン並みの加工性
KSTI-1.2ASNEX Ti-Al-Si-Nb 耐酸化性、純チタン並みの加工性
KSTI-0.9SA Ti-Al-Si 耐酸化性、純チタン並みの加工性
KSTI-9 (タイナイン) Ti-Al-Mo-V-Fe-Si-C 冷間コイル圧延が可能、Ti-6Al-4V と同等の特性
KS EL-F (イーエルエフ) Ti-Al-Cr-Fe-C 純チタン並みの熱間鍛造性、切削性
KS5-3-1C Ti-Al-Cr-Fe-C 純チタン並みの熱間鍛造性、切削性
KS16-4-3-3 Ti-V-Sn-Al-Nb 冷間加工性
KS15-5-3 Ti-Mo-Zr-Al 超高強度、超耐食性
KS15-0-3 Ti-Mo-Al 超低ヤング率
接合技術 異種金属溶接技術 - チタンと他金属(鋼、ステンレス等)との溶接可能
表面処理 PdO/TiO2処理 - 超耐食性
KENI FINE (ケニファイン) - 抗菌性
チタン専用無機クリア塗料 - 耐経年変色性、易洗浄性、耐キズ付き性、耐指紋性

受賞履歴

今日の世界的なチタン利用の広がりには、日本のチタンのパイオニアである当社の技術開発が大きく貢献しています。
このような当社の技術開発に対して各方面から多くの表彰をいただいています。

  技術開発 受賞内容
2023年
  • 燃料電池セパレータ用「NCチタン」
  • 市村産業賞功績賞
2022年
  • 燃料電池セパレータ用「NCチタン」
  • 第63回田宮賞「金賞」を受賞
2021年
  • 燃料電池セパレータ用「NCチタン」
  • 一般財団法人素形材センター第37回素形材産業技術賞「経済産業大臣賞」
2021年
  • 燃料電池セパレータ用「NCチタン」
  • トヨタ自動車よりプロジェクト表彰を受賞
2003年
  • 海水熱交換器高耐食性チタン管の開発
  • 紫綬褒章(佐藤廣士博士)
2000年
  • V2500ジェットエンジンファンケース用チタン合金のリング圧延技術
  • 第35回日本塑性加工学会賞、技術発明賞
1997年
  • 海水熱交換器高耐食性チタン管の開発
  • 科学技術庁長官賞 科学技術功労賞(佐藤廣士博士)
1996年
  • チタン産業の発展
  • 勲四等瑞宝章(草道英武博士)
1995年
  • チタン・チタン合金の開発
  • 科学技術庁長官賞 科学技術功労賞(西村孝博士)
1991年
  • "しんかい6500"の開発
  • 日本産業技術大賞総理大臣賞
1986年
1988年
  • "しんかい6500"用チタン合金耐圧殻の研究
  • 日本造船学会賞
  • 日本海事協会賞
  • 日本船舶振興会会長賞
  • 防衛技術論文賞
1982年
  • 火力・原子力発電所用薄肉チタン溶接管の開発と実用化
  • 第28回大河内記念生産賞
1974年
  • チタンの新溶解法(神戸法)の発明紫綬褒章
  • 紫綬褒章(草道英武博士、八木芳郎博士、湯河透博士)
1963年
  • チタンの化学工業への応用
  • 特殊鋼の製造技術(コンセル溶解技術 他)
  • 第9回大河内記念生産賞
  • 紫綬褒章(高尾善一郎博士)
1959年
  • チタンの研究とチタン溶解製造技術の確立
  • 兵庫県 昭和34年度 科学技術賞
1958年
  • チタンの溶接技術の確立と実用化
  • 日本溶接学会 佐々木賞
1956年
  • チタン及びチタン合金の研究
  • 日本金属学会ジェフリース賞

ユーザーサポート体制

これまでに培ってきた材料設計技術と加工技術を駆使してゴルフクラブからジェットエンジン部品まで、あらゆる商品化をお手伝いします。当社の知識、経験を活かすことで短期間かつ低コストの開発が実現します。

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