神戸製鋼のアルミ
アルミ鋳鍛
アルミ鋳鍛工場は、3つの製造プロセスがある。
以下プロセス別に特長のある製品を製造することが可能である。
砂型鋳造プロセス |
![]() 用途:航空機 他
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油圧鍛造プロセス |
用途:航空機・半導体製造装置・鉄道車両・過給機 他
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機械加工プロセス |
![]() 用途:航空機・半導体製造装置・液晶製造装置
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アルミ鋳鍛の主な設備

アルミ鋳鍛の取り扱い合金
分類 | 名称 | 合金名 | 特性、用途など |
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アルミニウム合金主要適用合金 | 高強度合金 | 7050 | 延性、じん性、耐応力腐食割れ性に優れる。航空機用部品、高速回転体などに用いられる。 |
7075 | 鍛造合金中最高の強度を持ち、航空機用部品、船舶用部品などに用いられる。 様々な種類やサイズで製造することができ、広く使用されている高強度アルミニウム合金の一つである。 |
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7N01 | 強度が高く、耐食性もよい溶接構造用合金。車両(新幹線)部品や航空機用部品などに用いられる。 | ||
2014 | 強度が高く、鍛造性、延性に優れる。航空機用部品、車両・自動車用部品、一般構造部品などに用いられる。 | ||
耐熱合金 | 2219 | 高温強度、耐クリープ性に優れ、溶接性がよい合金。ロケットなどの高温と高ストレスのある航空機用部品に用いられる。 | |
2618 | 高温強度に優れる耐熱用アルミニウム合金。高温特性が要求される航空機部材や一般耐熱用途部品に用いられる。 | ||
4032 | 中温(約200℃)での強度が高く、熱膨張係数が小さく、耐摩耗性に優れる。鍛造ピストンなどに用いられる。 | ||
耐食合金 | 6061 | 延性、じん性、耐食性がよい。 | |
5083 | 耐食性、溶接性及び低温での機械的性質に優れる。LNG用フランジなどに用いられる。 | ||
5052 | 中強度合金で耐食性、加工性がよい。 |
アルミ押出

バンパーレインフォース
自動車車体の軽量化ニーズおよび衝突規制の高まりから、バンパーレインフォースやドアビーム等の部品に高強度な7000系押出材が採用されています。衝突性能や車両デザイン等の要求特性に対し、最適な合金・断面形状・加工形状の提案が可能です。

- 生産・製造技術
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- 合金製造から押出、検査・出荷までの一貫生産体制。
- 大小様々な力量の押出プレスを有しており、お客様の要望に沿った形状の製品対応が製造可能
- 高機能の加工設備を駆使した高い加工技術で、自動車向け部材の製造可能
- 材料開発技術
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- 蓄積したアルミ合金技術を生かした最適合金提案
- 航空機用高強度合金、鉄道車両用合金、二輪・自動車用、高強度合金等多くのアルミ新合金を開発
- 設計開発技術
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- 流動解析を活用した押出ダイス設計および複雑断面形状のダイス設計技術を保有(お客様の種々のニーズに対応)
- 衝突性能や車両デザイン等の要求特性に対し、最適な合金・断面形状・加工形状の提案が可能
押出の主な設備
押出プレス機

バンパー曲げ加工機

押出 受賞履歴
内容 | 受賞 | |
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2019年 | 自動車(バンパー)用高強度アルミニウム押出合金の開発(7K55合金) | 日本アルミニウム協会賞 開発賞 |
サスペンション

自動車の足廻りで使用されるサスペンションは、軽量化ニーズによりアルミニウム化が進んでいます。
当社では、従来の鉄製品と比較して40%以上の軽量化を実現しており、国内でトップシェアを獲得しています。

- 生産・製造技術
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- 合金製造から鍛造、検査・出荷までの一貫生産体制。
- 6,300トンメカニカル鍛造プレスの成型能力を活かした方案設計技術により、中・大型部品を低コストにて製造可能。
- 横型連続鋳造にて、素材となる大径の鋳造棒を低コストにて製造可能。
- 材料開発技術
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- 当社独自開発の高強度6000系合金により鋳鉄比40%以上の軽量化を実現。
- 材料成分および鋳造棒製作から鍛造、熱処理工程までの条件の見直しによる、材料高強度化。
- 設計開発技術
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- 解析技術を活用して軽量かつ製造性を考慮した最適形状を提案。
サスペンションの主な設備
連続横型鋳造ライン

6300トンメカニカル鍛造プレス機

サスペンション 受賞履歴
内容 | 受賞 | |
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2020年 | 多年成形プレス工としての熟練製造技術 | 黄綬褒章 |
2023年 | 高強度アルミニウム熱間鍛造の新プロセスの開発 | 経済産業大臣賞 |
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