鍛造品(クランクシャフト)の製造工程
鍛造品(クランクシャフト)の製造工程の概要

代表的な製造工程

- ① 溶解
スクラップに電気を流して1600℃まで温度を上げて溶かします。

- ② 製鋼工程
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- 取鍋精錬:溶けた鉄中の不純物を除去し、鋼の特性を出すために必要な合金を添加します。
- 造塊:ケースに溶けた鋼を流し込んで、インゴットと呼ばれる鋼の塊にします。

- ③ 鍛造
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- 自由鍛造:大型プレスを用いて鋼を鍛え、形づくります。
- RR鍛造(一体型クランク軸):丸棒材を局所的に加熱して、世界唯一のRR鍛造装置を用いて圧縮変形させて、製品形状を作りこみます。

- ④ 熱処理
所定の温度に加熱して急冷することで、お客様のご要求に合致した機械的性質(硬さ、靭性)を与えます。

- ⑤ 単体機械加工
鍛造された製品(スロー、ジャーナル)を機械使って所定の形状に加工します。この時、スローの穴よりもジャーナルを数mm太く加工します。

- ⑥ 焼嵌
スローの穴を加熱し、熱膨張させて広げ、ジャーナルを嵌め込みます。スローが冷却して穴が縮むと、スローとジャーナルがしっかりと結合されます。

- ⑦ 仕上機械加工
クランクがエンジン内でスムーズに動くように、1/100mm単位で精密に加工し、最後は、人の手で磨き上げて完成させます。
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